作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【感染、体験談】院内コロナウイルス対策

こんにちは。

以前から新型コロナウイルス感染症が流行し、院内でも様々なことがあったことを記事にしました。
rihaot.hatenablog.com
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現在は終息宣言を出しており、新規感染者は一か月程度聞かれていません。
今回、本当に対策が後手に回り、大変な状況となりました。この中で動いたことについて書き、他の法人でも参考にしてもらえればと思います。
当法人は脳外科病棟や整形病棟、回リハ病棟など様々な病棟があり、病棟ごとに対策を分けました。

クラスター発生時
・発生病棟において発症が職員及び患者で複数人
 →リハビリ中止。
・発生病棟において患者1~3名程度
 →同室者のリハビリ禁止。同じ病棟の患者については部屋ごとにセラピストを分けて配置し、リハビリ継続。
・発生していない病棟
 →病棟ごとに担当者を決め、リハビリ。

大規模なクラスター病棟については中止し、イエローゾーン(感染するリスクはある場所)は継続しました。その際、ガウンや手袋など使用して感染対策を行っています。
部屋や病棟ごとに担当を分け、感染者が出ても最低限度の接触で済むように配置を行いました。


〇リハ科で陽性者が出た後
・リハビリは中止。
・掃除、食事の配膳や下膳を接触者でない職員が実施。
・自主トレメニューを看護師や医師に伝え、患者に伝えてもらう。

この時期は完全に患者さんとセラピストの接触を断ちました。接触者の扱いにもなっていない職員が病棟業務を手伝い、接触疑いのある職員は極力休むなど対応を取りました。


〇再開時
・病棟ごとに担当者を決め、リハビリ。
・毎朝ミーティングを行い、情報共有後にリハビリ開始。
・発熱患者についてはガウンや手袋、N95マスクを使用してリハビリ実施。
理学療法室と作業療法室を入院患者用、外来患者用に分ける。
・回リハなど病棟が広いところでは病棟でリハビリを行い密を避ける(100均などで物品もあわせて購入し、訓練道具を増やした)

クラスター発生時と同様に感染者が出た場合の接触者を最低限にするように病棟配置を決めました。また、部屋分けやミーティングや備品の充実を図り、感染対策を行いました。


今回のクラスター発生前後で仕事環境がガラッと変わりました。大変なことも多々ありますが、リハビリをしたくても行えなかった時期の方が辛く大変でした。あのような思いはしたくないですし、味わってもほしくないので、他の病院などでも少しでも参考にして頂いて感染者が増えないようにしてもらえればと思います。

普通に仕事ができるって本当に幸せです

ではでは。