こんにちは。
昨今、話題になる介護職や病院スタッフへの暴言、暴力、セクハラなどのトラブル。
今回はそのような事例で警察沙汰になったケースをご紹介します。
皆さんのところは大丈夫でしょうか?
●在宅でセクハラを経験した割合
在宅で問題になりやすいのが、セクハラ。
特に男性から女性へのセクハラはよく聞くトラブルです。
介護職員らの労働組合「日本介護クラフトユニオン」が2018年に実施した調査では、約30%の介護職員が「不必要に体に触れられる」、「性的冗談を繰り返し聞かされる」などのセクハラ被害を経験していました。
決して利用者さんからのセクハラはどこか遠くの話ではありません。
では、実際に警察沙汰になるケースはどのようなものがあるのでしょうか。
●ヘルパーで起こったトラブル
兵庫で2024年3月7日、ヘルパーを利用する80歳代男性を不同意わいせつ容疑で逮捕したと発表しました。
警察によると、3月5日のヘルパー後、書類を書いていた30代の女性スタッフの隣に男性が来て、首元から服の中に手を入れて胸を触った疑いがあるということでした。
女性が翌日に署へ通報し、逮捕に至ったそうです。
男性は「肩などをもんだが胸は触っていない」と容疑を否認しています。
ヘルパーは1対1となることが多く、事実確認が難しいことが多くありました。
しかし、今回は逮捕という画期的ともいえるケースになっています。
おそらくですが、こうした行為に近い行為は前々からあったと思われます。
1回では対策は難しいことが多いため、慢性的に事実確認などなにかしらの対策をしながら臨んでおり、対策中にセクハラがあったのでしょう。
●病院で起こったトラブル
2024年3月12日には島根県の病院で57歳の男性が逮捕されました。
このケースは傷害罪での逮捕となっており、2023年12月10日に飲酒した後に診察を受けていた男性が「帰る足がない」と言って、一方的に病院の車いすに乗って帰ろうとしたそうです。
それを止めに入った男性看護師が腕を掴まれたりするなどしてひっかき傷を負いました。
このことで、57歳の男性は後日逮捕されています。
では、対策としてはどのようなことをすればいいのでしょうか。
●対策
対策としてはまずは事実確認が必要です。
病院のような公の場は証拠が揃いやすいですが、在宅など密室では事実関係が曖昧になることが少なくありません。
スタッフを守り、大きなトラブルを避けるためにも早急に何が事実なのかを分かるようにしないといけません。
また、事実確認が取れれば事業所や会社として対策するのか、警察に相談するのか決めていかないといけません。
早めに上司と相談するなど動いていきましょう。
いかがだったでしょうか?
患者さん、利用者さんといえど、節度があります。
お互いにトラブルにならないように節度を持って、相手を尊重して関わっていきましょう。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。