こんにちは。
時々起こるリハビリ関連の不祥事ですが、今回もありました。
今回のケースは不正な算定方法。
どんなケースだったか取り上げてみていきます。
●南相馬市立総合病院の不祥事
医師が必要な診察を行わずにリハビリを実施していたことが判明したとして、259人の患者やその患者が利用した医療保険の機関から支払いを受けたリハビリ料を返金するとしました。
6年余りにわたるリハビリ料はなんと約2400万円。
2022年9月に患者から指摘を受けて調査を行い判明したもので、職員の認識に誤りがあり、行っていない診察の費用も支払ってもらっていたそうです。
患者から指摘がなければ放置されていたという事実もまた恐ろしいところ。
南相馬市は、対象者に謝罪や返金手続きの連絡を取るほか、2016年2月より前の期間については、病院にデータが残っていないため患者から申し出るよう呼びかけています。
また、2012年10月より前は時効が成立しているため、支払いはしないようです。
●氷山の一角?
今回上がったケースは患者からの指摘で発覚しました。
しかし、もし患者からの問い合わせがなかったら、まだ発覚していないでしょう。
発表では過失を認めていますが、本当にミスから始まったのでしょうか?
全国的に同じようなケースというのは実は隠れているのかもしれません。
医師不足の地域であったり、昔からの慣習で診察を飛ばす病院も探せばある可能性はあります。
今回の事件は氷山の一角かもしれません。
もし、不正を行っていた病院があるなら今回の一件から是正していかないと後で痛い目を見ることになるでしょう。
●医師の診察なくリハビリをするには?
では、もし診療なしでリハビリをするならですが、それは自費リハになります。
介護保険や医療保険を通さないため、患者、利用者負担は大きいものになりますが、これであれば、医師の処方箋なしでも可能です。
ただし、過去には誇大広告をうたって行政処分された事例もありました。
そういった広告には注意しましょう。
いかがでしたか?
こうしたケースは実は身近に潜んでいるのかもしれません。
皆さんのお住まいの地域や働くところはしっかりと算定できているでしょうか。
見直すいい機会なのかもしれません。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。