作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。月・水・金12時更新。こんにちは~ではではの間に皆さんにとって興味のわく話題を提供していきたいと思います。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【リハビリ、感染】一ヶ月リハビリをしないと?

こんにちは。

当法人ではコロナウイルス感染症でほぼ一ヶ月リハビリ回数が減少もしくは中断し、丸2週間は患者さんとも会えない日が続きました。自主トレメニューも渡しましたが、かなり身体に影響が出てしまいました。

一ヶ月もまともにリハビリできないことは前代未聞のことだと思います。経験したことを載せることで今後、別の病院でクラスターが起こったときの参考にしてもらえればと思います。また、自宅にいても動かないとどうなるのか。自分でなくても身内や知り合いにそういった方がいないか考える機会になればいいなと思います。

①筋力低下

これは著しい筋力低下が生じました。手足や体幹の筋肉が細くなり、中断前は立てていた人が立てなくなる、座れていた人が座れなくなる。かなりの症例数で見られました。
また、喉の筋肉も萎縮し、飲み込みが悪くなる方もいました。再開後むせ込みが増えており、誤嚥性肺炎の危険が出てきたので、食形態を変更していった方もいます。

②関節拘縮(関節の動く範囲の縮小)

寝たきりの方で起こりやすかったです。今まで味わったことがないほど一気に硬くなり、拘縮が進みました。その後褥瘡(床ずれ)になりかけた方も多くなったので、かなり影響は出ています。
また、脳卒中の方中心に筋肉の緊張が高まり、動きにくさに繋がっていました。腕では肩が上がらないことや掴んだものをスムーズに離せなくなるなどの影響が出ています。
脚では歩くときに歩行補助具として用いる装具がはめることができないことも生じました。これは足首が硬くなるだけでなく、股関節や体幹も硬くなることでよりはめにくさが増強しました。
歩くときに体重がかけにくかったり、体重をかけると痛みが生じやすかったりもしています。

③起立性低血圧(体位変換時に血圧が下がりめまいなどがする)

起きると血圧が変動し、めまいや意識消失を起こすことがあります。長期に安静にすると起こることもありますが、中断前からリハビリをしていた方には意外と新しく起こることは少なかったです。
中断中に入院した方(特に脳卒中)に多く見られました。ほとんど寝たきりの方は起こりやすいのはイメージできるかと思いますが、自分で動けるような方でも再開後、一週間程度は起こりました。トイレに行っていても意識して歩くなどあまりしていないと、リハビリという新しい環境に出向いたときに生じやすかったように思います。


他にも認知機能低下なども思い浮かべる方も多いと思いますが、意外と思っていたよりは影響が少なかったです。
これは看護師さんたちが忙しいながらも会話やケアを行ったり、時間帯でご飯が出てくるシステムだからかなと思っています。おむつ交換時などに会話だけでなく、少し関節を動かせてもらえれば関節拘縮の影響も少なかったかもしれませんが、そこまでは時間がなかったので、難しかったです。

また、体動の激しい患者さんほど筋力低下などの廃用が少なかったです。体動が激しいとベッド上で怪我をしたり、ベッドから落ちる危険性もあるので問題視されやすいですが、中断している状況では自分で動いてもらえることが効果的でした。リハビリしているかしていないかに関わらず、自分で動くことこそ大切なんですね。
自助こそ最大の一手かもしれません。

二度とこのようなことにならないように感染対策をしっかりとし、感染者が出た場合は対策していきたいと思います。皆さんもお気をつけください。

ではでは。