作業療法つぶやきブログ

作業療法つぶやきブログ

現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週1~2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

訪問リハビリの現場でのギャップと対策

こんにちは。

 

病院から訪問リハビリへ転職する人は少なくありません。

しかし、実際に転職してみると聞いていた話と違うというような現実に直面することもしばしば。

今回はネット上の声から訪問リハビリに転職した時の現場とのギャップとその原因、対策について取り上げます。

 

● 求人票と現場のズレ

Free Technology Devices photo and picture

ネット上で指摘されたズレは以下の通りです。

・iPadや社用携帯が支給されていない

・直行直帰のはずが、毎日事務所に寄らされる

・記録媒体の不足

・移動ルートが非現実的

・教育体制がなく、放置される

 

聞いていた話、理想とズレることは往々にしてあるようでした。

では、なぜそのようなギャップが起こるのかを考えてみます。

 

●ギャップの背景

①訪問リハは時間的に余裕がない

多くの訪問リハビリステーション、訪問看護ステーションは少人数運営です。
そのため 教育に人的リソースを割けず、「ある程度できる人が来てくれる前提」で採用してしまう ことがあります。

慣れたらすぐに現場となり、教育に時間を避けません。

 

また、訪問リハは移動時間、書類、加算要件など、事務作業も多く、常に効率を求められる構造があります。
新人を丁寧に育てる余裕が生まれにくいのです。

 

さらに少人数で行っている事業所は管理者も多くの現場に出ている場合があります。

そうなるとハード面を揃えることに十分に時間を避けず、古いパソコンがほったらかし、タブレットなど必要物品を揃えられないこともあります。

 

②情報の不正確さ

病院や老健と比べると、訪問リハの働き方、教育体制、移動条件は、事業所ごとの差が極端に大きいです。

都会と田舎ではまるで構造も違います。


面接では良いことしか言われず、入職して「聞いていたのと全然違う」となることもあるでしょう。

契約書に載ってくる内容であれば、違っていれば指摘できますが、そうでないハード面の整備や教育面はなかなか交渉しにくいものです。

 

 

● 転職時に必要な3つの視点

訪問リハが合う人にとっては、これ以上ないほど自由度の高い、やりがいのある領域です。
では、不幸なミスマッチを避けるために、どんな基準で職場を見極めればいいのでしょうか?

① 教育体制(OJT)が具体的か?

「丁寧に教えます」では不十分です。

「アットホームな職場」と言われるくらい不十分と思っていいでしょう。


以下が明文化されているか確認すると、入職後の混乱が減ります。

・初月の同行件数

・評価・記録のフォーマット

・急変時対応のフロー

・担当件数の増やし方

・フィードバックの頻度

不安な新人が放置されることほど危険なものはありません。

 

② 移動条件・ルートの現実性が説明されているか?

これは訪問リハ特有のポイントです。
地図を見ながら1日の移動ルートを具体的に示してもらえるかどうかで、事業所の透明性がわかります。

 

③ 人員構成と雇用形態のバランス

常勤が極端に少なく、非常勤ばかりだと、フォロー体制が弱い傾向があります。
また、管理者が現場に出すぎている事業所は、教育に手が回らないケースが多いです。

 

病院などと異なり、会社によって大きくソフト面、ハード面が変わる訪問リハビリ。

社用携帯や自分の携帯の場合の通信費の支給など、細かいところもしっかりチェックして自分の理想の職場を探したいですね。

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

【ミニ】急性期でも365日のリハビリへ?

こんにちは。

 

2026年の診療報酬改定に向け、情報が少しずつ出てきました。

その中で話題になっているのが、急性期の365日介入。

なぜこの話が話題になっているのでしょうか。

 

●急性期の加算

2024年度の改定では脳卒中に対しては「早期、発症後24時間以内、48時間以内のリハビリを開始することが重要で、入院3日目以降のリハビリ開始では退院時機能転帰に不良な影響がある」などの研究結果が多数あることから早期介入に対する加算が追加されました。

 

具体的には

・14日目までを評価する【急性期リハビリテーション加算】(1日につき50点)

・30日目までを評価する【早期リハビリテーション加算】(1日につき25点)

です。

 

3日以内にリハビリを始めてほしいという国の意図からこうした加算が追加されましたが、実際にはうまくいっていないことがありました。

 

●土日の壁

多くの急性期病院は土日休み。

そのため、金曜日に入院すると、3日以内に開始されていないケースが多くありました。

そこで国としては土日も関係なく始めたところに加算をつけるのではとみられています。

 

そうすると、土日もある程度の人数を出勤させないといけません。

「急性期病院だから土日休み」という話はいよいよ終わるかもしれません。

 

リハビリの人間の働き方や急性期病院の人員配置が変わるかもしれない、この話。

注目したいですね。

 

それではまた次お会いしましょう。

PT、OTが掲げるリアルな新年の抱負とは

こんにちは。

 

新しい年の始まりは、多くのPT・OTにとって「自分の働き方」、「専門性」、「これからのキャリア」を見直すタイミング。

士会が掲げる抱負や制度の変化もありますが、実際に興味深いのは 現場で働く個人のセラピストたちが何を目標にしているかというリアルな声でしょう。

今回は海外の掲示板(Reddit)、国内SNS、研修会アンケートなどのトレンドをAIにリサーチしてもらい、PT・OTが新年に掲げやすい「個人レベルの抱負」をまとめました。

 

1. 個人PT/OTが掲げる専門職目標

Free Sylvester New Year'S Eve photo and picture

① ライセンス・資格取得で「専門性を深めたい」

特に20〜30代の若手セラピストに多いのが、

・認定理学療法士

・認定作業療法士

・呼吸、脳卒中、整形など領域別資格

アスレティック・トレーナー
を目標にする抱負です。

 

海外のPT掲示板では「今年こそBoard Exam(資格試験) を受ける」、「専門領域をひとつ極めたい」といった声が多くありました。

国内外を問わず、新しい資格をとって、より自分を高めたい、新しい領域に挑戦したいというものが多いようです。

 

ワークライフバランスの改善

近年特に増えている抱負が働き方の見直し

掲げられる目標としては、

・残業を減らす

・休みをきちんと取る

・休日の勉強を義務にしない

・メンタルをすり減らさない働き方へ調整
などでした。

 

海外のPTフォーラムでも「労働時間の短縮」、 「仕事と家庭の境界線を作る」 という言葉が頻出していました。

日本でもこの考え方の人は少なくなさそうです。

 

③ セラピスト以外のキャリアにも目を向けたい

キャリアを考える人が増える時期でもある新年。

・教育職(新人教育・実習指導)

・管理職、リーダー

・産業リハ、企業系ヘルスケア

パーソナルトレーナー

福祉用具・医療機器などのメーカー側
など、セラピスト+α、もしくは違う領域を模索する動きです。

 

将来の不安なPT、OTだからこそ淡々と臨床をこなしていくとは違うやり方を模索しています。

 

●若手・中堅の新年目標の具体例

実際にPT・OTが掲げていたリアルな抱負を、若手・中堅別にまとめます。

 

・若手(1〜5年目)に多い抱負

「今年は評価の引き出しを増やす」

「身体だけでなく“生活を見る力”を身につける」

「担当症例を反省ノートに残す習慣をつける」

「外部研修を3つ以上受ける」

「症例の“なぜ”をとことん深掘りする」

「患者への説明スキルを上げる」

「先輩の技術を盗む」

臨床力の底上げ+思考力の強化を目標にする傾向。

 

・中堅(5〜10年)に多い抱負

「後輩から相談される存在になる」

「新人教育を体系化する」

「自分の専門領域を1つ決める」

「在宅・地域へ活動範囲を広げる」

「部署の働き方改革に取り組む」

「家族との時間を増やす」

役割が増える中で、自分の軸を定める抱負が多い。

 

1年の始まりとして気が引き締まる新年。

PT・OTの新年の抱負は、単なる目標ではなく、自分の専門性・働き方・生き方を整えるきっかけになります。

皆さんの抱負はどんなものでしょうか?
ぜひコメントで教えてください。

 

それではまた次回お会いしましょう。

あけましておめでとうございます

おはようございます。

 

2026年が幕を開けました。

新しい目標を立てたり、心機一転を図る新年。

皆さんはどのような1年にしたいでしょうか?

 

私は今年も仕事と育児、ブログなどが変わらず続けられればなと思っています。

年々、健康の重要性さを感じますし、子どもの成長を見守りつつ、怪我や病気なく1年を過ごせればいい1年だったと振り返られそうです。

 

皆さんも良い1年にしてくださいね!

 

それでは今年も宜しくお願い致します!

爪切りは医療行為?どこまでの行為が医療行為?

こんにちは。

 

理学療法士作業療法士などに禁止されている医療行為。

爪切りなどを依頼されて困った人もいるのではないのでしょうか?

今回はどこまでが医療行為にあたり、どこは違うのか取り上げます。

 

●リハビリ職の医療行為は法律で禁止されている

医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条などによると、「医師、歯科医師、看護師等の免許を有さない者による医療行為は禁止」と明記されています。

つまり、リハビリ職が医師等と同じレベルで医療行為をするのは法律で禁止されているわけです。

医療行為ができないということは知っている方が多いと思いますが、非常に厳しい規律で制約されていることも再確認しておきましょう。

 

●医療行為でないものはなに?

ヒグマのぬいぐるみを持っている人

医療行為でないとされるのは下記のようなものです。

・わきの下や耳での体温測定
・自動血圧計による血圧測定
・新生児以外で入院の必要がない方へのパルスオキシメーターの装着
切り傷、擦り傷、やけどなどの応急処置及び汚染時のガーゼ交換(専門的な処置が必要でない傷に対して)
軟膏塗布(褥そうの処置を除く)
・湿布の貼布
・点眼
・座薬挿入や点鼻薬噴霧の介助
・一包化された内服薬の内服介助
・爪切り(爪に異常がなく本人の容体が安定している場合
口腔ケア(重度の歯周病等がない場合に限る)
耳かき(耳垢が完全に耳をふさいでいる場合を除く)
・パウチ内の汚物を捨てること(肌に接着したパウチの取り替えを除く)
・自己導尿を行う際のカテーテルの準備や姿勢保持
・市販のディスポーザブルグリセリン浣腸を用いた浣腸

 

一般的に行う体温測定から爪切りや口腔ケア、耳かきなど意外と思われる行為まで様々なものがありました。

では、注意すべきことはどのようなことでしょうか。

 

●注意点

黄色と黒の道路標識

例えば薬に関しては以下の注意点があります。

・事前に本人や家族からの依頼がある場合

・使用する薬剤は医師からの処方薬である

・薬剤師の服薬指導や看護師からの指導をもとに使用されること

 

また、爪切りでは巻き爪や基礎疾患に糖尿病等がある方などは専門的な管理を必要とする場合は医療行為と定められています。

分からない、怪しい場合は看護師などに患者さんや利用者さんの状態を確認することは必須です。

 

調べてみるとただの爪切りは医療行為でないなど、意外なルールがありました。

しかし、どこまでが異常とされるのかはグレー。

また、糖尿病がある方に対してその情報を知らずに切ってしまえば、違反行為となります。

くれぐれもトラブルにならないように注意していきましょう。

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

google.com, pub-7711222427611925, DIRECT, f08c47fec0942fa0