こんにちは。
作業療法士国家試験が2月に終わり、3月には合格発表がありました。
4月からは希望を胸に働き始めた方も多くいます。
新しい作業療法士が生まれる一方、将来供給が需要を上回ってしまう不安を抱えている人も多いかと思います。
今回はそんな作業療法士の人数について見ていきます。
●作業療法士の人数
2022年3の有資格者は約104000人。
ついに10万人を突破しました。
理学療法士は約19万人と言われていますから、作業療法士は理学療法士の半数程度です。
ただし、あくまで有資格者なのでここには定年された方や有資格者であるものの、作業療法士をしていない方も含まれます。
私の知り合いでも作業療法士を辞め、海外へ移住したり、喫茶店を開いたり、ハンドメイドを販売して生活している人もいます。
では、今後はどうなるのでしょうか?
●今後はどうなる?
このペースでいくと、2040年には約15万人を突破するとされ、人口10万人あたりの作業療法士の数も2.3倍になると言われています。
2040年というと、団塊の世代の子どもさんたちが65歳以上の高齢者となるタイミング。
この2040年ごろには厚労省の試算では供給過多になると言われました。
少子化と団塊の世代やその上の世代が少なくなり、日本の人口も1億1000万人程度まで減少すると言われているのが2040年です。
団塊の世代の子どもさんも人口は多いので高齢者の割合は増えているでしょうが、セラピストの供給過多が2040年には引き起こされている想定がなされているのでしょう。
理学療法士は年間1万人前後、作業療法士も4000~5000人程度誕生していますので。
しかし、この供給過多は理学療法士と作業療法士を合わせた数で試算されています。
リハビリ職は身体障害者の領域で働くことが多いですが、作業療法士は精神や小児分野など人手が十分でない分野をうまく拡充していくことで計算上の数値とは異なる結果が生まれてくるかもしれません。
では、供給過多になった時に自身が路頭に迷わないような、考えられる対策をあげていきます。
●対策
①認定、専門作業療法士になる
まずは作業療法士としてのスキルを磨くことです。
他の人にはない専門性を持つという意味で認定や専門作業療法士になっていくのは選択肢の一つです。
もちろん、呼吸認定など作業療法士と名がつくもの以外の資格もありです。
強みを持って頼られるセラピストであれば、どのような時代であっても乗り越えられる可能性が高いです。
②管理職になる
現場ではという方は管理職が一つの選択肢です。
病院の会議に出る、回復期のシフトを組む、訪問で契約を取りに行くなど働く場所の中核で仕事ができれば、職場に見放されて職を失う可能性は低くなります。
③別の仕事でも食べていけるようにする
3つ目はリハビリ以外の道に行くことです。
自分のやりたいことや強みがあれば、思い切って辞めてしまうのも一つですね。
何かをする前には副業など行って徐々に職を変えていくのが、一番安全な道です。
いかがだったでしょうか?
作業療法士の供給が過多になるかは誰にも分かりません。
ですが、そうなった時に自分は生き残れるのか。
その準備は今から考えて動いていきたいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。