こんにちは。
新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振るってから少しずつ感染者数は減ってきました。
現在も一定数以上の感染者を出していますが、病床利用率などは落ち着いています。
コロナ患者が増えると病床の圧迫がありましたが、状況次第で病床数に変化があったところもありました。
今回はコロナで増減したリハビリ病床について取り上げます。
●コロナ禍で変動した病床数
2020年から世界中で大流行した新型コロナウイルス。
様々な株が登場し、世界や日本で猛威をふるいました。
感染者数の増加に伴い、コロナ感染者用の病棟や病室を作る必要があり、病院が対応に追われ、入院患者がとれないといった問題も発生しています。
そんな中、リハビリが一番集中してできる回復期リハビリテーション病棟(回リハ)にも変化がありました。
●回リハも減少対象に
コロナ対応のための病棟確保のために、回リハの病床数が減少させられる事態が発生したケースがあります。
詳細はこちら↓
概要を書くと、新型コロナウイルス患者を入院させるために回リハの病床数を減少させ、新型コロナウイルス病床に転換する方針が病院でとられ、回リハの約半数がコロナ病床に変わりました。
リハビリ専門の病院では同じ現象は確認できておらず、この病床数減少が起こったのは総合病院。
受け入れのためにリハビリの優先度が下げられたということですね。
当時は様々な問題も生じましたが、2022年6月現在は少し落ち着きを取り戻し、状況は変化しています。
●復活の回リハ
一時期、病床数が減少した回リハ病棟。
ですが、その減少した病院にも回リハを復活させようという動きがありました。
半分に減った回リハが何割か戻ることになったのです。
回リハは一人の患者さんに対して集中的に1日3時間のリハビリを行います。
例えば、30床のところが40床に戻る場合、たった10床に見えますが、10変わるだけで、関わるセラピストの数は大きく変わります。
私たちセラピストが働ける場であり、患者さんが機能的に一番良くなる場所が復活する。
お互いにとっていいことですね。
今後もコロナウイルスに限らず、世界的なパンデミックが起こるとそれに対応した形で病床数の増減が起こりえます。
もしコロナが再拡大する、新しいパンデミックが起こると言う場合には同じようにリハビリ病床も減少するかもしれません。
ただし、減った場合でもそれに合わせた形でリハビリしていくことも必要です。
コロナ病棟でのリハビリも積極的に行うところも増えました。
社会情勢に合わせながら、うまく難局を乗り越えていきたいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。