こんにちは。
介護職や保育士の賃上げが話題となっています。
今回は賃上げについてとその財源を取り上げていきます。
賃上げは待遇改善にとっていいことだと思いますが、リハビリ職は待遇改善どころか待遇悪化が危惧される事態になるかもしれません。
●賃上げ案
岸田総理は総裁選の出馬時から介護職や保育士の待遇改善を訴えていました。
そんな中、月額9000円アップが具体的な案が出てきました。
年収にすると約10万円アップなので、非常に大きいですよね。
医者を除く医療従事者は昇給で9000円上がった経験のある人は少ないのではないでしょうか?
私自身、基本給が9000円近く上がったことはありますが、それは管理職へ昇進したタイミングでした。
管理職昇進後も通常の昇給では9000円など到底届きません。
この昇給の衝撃は大きく、Twitterなどで話題になったのはもちろん、介護福祉士の学校への入学希望者が8年ぶりに増加する事態になっています。
9000円が妥当かどうかは別にして多くの人が大きな金額と感じているのは間違いなさそうです。
●財源は国民に丸投げか
では、その9000円賃上げの財源はどこから来るかというと税金です。
そして、その税収をアップさせるための一案として出ているのが、「介護保険の被保険者の年齢を30歳以上へ引き下げ」
現行、40歳以上が支払っていますが、それを30歳以上へ引き下げようというのです!
これが実現すれば、賃上げがされない30代医療従事者は単純に税金が上がります。
リハビリ職は現状賃上げに名前が出ていませんから、賃上げの影響で手取り金額が減る可能性があるという事です。
リハビリ職も決して給料が高く、楽に生活できているわけではありません。
私も含め、共働き世帯が多く存在します。
更なる負担増はやめてほしいですよね。
●政治家は痛い目を見ない
国民は賃上げにより、一部は増収になりますが、多くの世帯で増税のあおりを受ける可能性があります。
しかし、政治家は身を切る政策をとる話はしていません。
過去にこのような記事を書きました。
最近話題になっているのは「文書通信交通滞在費(月100万)」です。
これが月末の選挙で国会議員になった人でも満額支払われていたというもの。
政治家になって1日で100万円分の経費がかかるのでしょうか?
現在、日割りにするかなどの話が出ていますが、日割りで計算することは選挙の時などしかないでしょうし、日割りになっても結局大きな金額には変わりありません。
国会議員は衆参合わせて713人(令和4年7月26日までは710人)います。
713人分の月額100万円の費用を12か月捻出すると85億5600万円!
介護職、保育士の待遇改善が8万人分ほどできる金額です。
国債など将来の借金を増やす、介護保険を若い世代からも徴収するような案を決めるようなら少しは自分たちの身も切ってほしいものです。
われわれPT、OT、STの待遇はどうなるのか、その財源についてはどうするのか、今後も注目してニュースを見ていきましょう!
ではでは。