こんにちは。
消防団員の人数は毎年減少しています。
そこで大阪府が2022年2月に消防団充実強化研究会というものを立ち上げ、消防団員の減少に歯止めをはけようとしています。
今回は消防団の減少理由、研究会立ち上げで解決するのかについて取り上げます。
●原因として考えられるもの
①若年人口の減少
日本は少子高齢化が進行しています。
そもそも昔と比べて若い世代が少ない状態です。
若い世代が少なくなってきている以上、なり手が減るのは必然と言えます。
②就業形態の変化
昔は農業や自営業など、自分で生計を立てていく世帯が多くありました。
ところが、今は企業に勤めて生計を立てる人がかなり多くなっています。
実際、消防団の中での自営業と会社員の割合は何十年か前と異なり、完全に会社員の方が割合が高くなりました。
自営業であれば、自分の都合で仕事も調整できますが、会社員は同じようにはいきません。
会社の都合や自己都合で入らないという選択肢を取る人も増えています。
もちろん、田舎では強制的に入団させられるケースも後を絶ちませんが…。
③マイナスイメージ
ネットで「消防団」と検索すると次に出てくるのはネガティブなワードであることが多いです。
やはり、一番のマイナスイメージは操法大会ですね。
あまりにも負担が大きく、操法大会の後から団員が来なくなってしまったなんてこともあるくらいです。
団員としてはやっておかないといけない訓練もあります。
しかし、操法大会は競技の側面が強く、拘束時間も長いことからいやいやしているひとが大勢います。
そうしたコメントがネットでも多く取り上げられることでマイナスイメージが定着し、やりたくない人が増加してきました。
●大阪府の研究会で解決するのか
先にもあったように立ち上げた背景は少子化や就業形態の変化などにより、消防団員は不足していることからだそうです。
具体的にどう対応するのかは2022年2月からの年に1回開く予定の研究会で関係者の理解を深め、団員が活動しやすい環境を整えることで担い手の減少に歯止めをかけたいとなっていました。
課題の洗い出しのためアンケート調査なども行うようですが、一番の課題はそれらで上がった生の声に本気で対応してくれるかだと思います。
私たちのところも年に1回程度交流会があり、団員の負担について様々な話があがりました。
しかし、対応してもらえたケースはごく一部で負担に感じていた操法大会や年末に数日、1回当たり6~8時間拘束される年末夜警については何も変わりません。
本気で団員減少を食い止めたいなら一番どこが対策として必要なのか実際の声を拾い上げていってほしいです!
大阪の動きが全国の団員の負担軽減につながることを願ってます。
負担についてはこちらから
ちなみに愛知県消防協会が行ったアンケート結果はこんな感じになってます。
出典:【公式】愛知県消防協会 on Twitter: "… "
ではでは。