こんにちは。
かなり前にCTとMRIについて記事にしました。
今回はその後、脳画像の各高さの見方について見ていきたいと思います。
中央部に脳幹の各部位(中脳・橋・延髄)が見られます。今回は下側の延髄から見ていきます。
『延髄レベル』
・CTでは描出が行われにくいです。(骨によって透過しにくい)
・Wallenberg症候群など延髄病変が読み取れます。
『橋レベル』
・前頭葉眼窩野、側頭葉、橋に囲まれた範囲が五角形(ペンタゴン)に見え、そこをウィリス動脈輪が走行します。
・このレベルの側頭葉では扁桃体、海馬が見えます。
・側頭葉では側脳室下角が拡大しているか確認でき、拡大している場合は側頭葉や扁桃体などの萎縮疑われます。(認知機能低下などが出現してくる可能性があります)
・このレベルより少し下方に行くと橋は縦長となり、さらにもう一つ下では横長となります。
『中脳レベル』
・ミッキーマウスのような形を探すと中脳はよく分かります。
・ミッキーマウスでいうところの耳は大脳脚、目は赤核、口は中脳水道を指します。
『松果体レベル』
・中央後方に松果体の石灰化、左右の側脳室後角には髄液を作る脈絡叢の部分が白くみえます。
・視床は腹側核群の高さとなります。
『脳梁膨大部レベル』
・側頭葉の終わりの高さです。(これ以上上では側頭葉は見えません)
・視床は背側核群の高さとなります。
『ハの字レベル』
・側脳室がハの字に見える高さです。
・白質のやや外側を上縦足が通ります。
『半卵円中心レベル』
・白質部分が卵を半分に切ったような形に見える高さです。
ちなみに各画像がCTなのか、MRIなのかは分かりましたでしょうか?もし分かりにくい場合は過去記事を参照して下さい。
今回は各部位の細かい機能までは見ていません。各部位に印などもなく、見にくかった点もあるかもしれません。
高さがなんとなく分かれば、今度は中心溝や外側溝の見方ですよね。またこれらについても記事として上げていきたいと思います。
ではでは。