作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【脳画像】各高さの見方

こんにちは。

 

かなり前にCTとMRIについて記事にしました。

 

rihaot.hatenablog.com

 

rihaot.hatenablog.com

 

rihaot.hatenablog.com

 

今回はその後、脳画像の各高さの見方について見ていきたいと思います。

中央部に脳幹の各部位(中脳・橋・延髄)が見られます。今回は下側の延髄から見ていきます。

 

『延髄レベル』

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・CTでは描出が行われにくいです。(骨によって透過しにくい)

・Wallenberg症候群など延髄病変が読み取れます。

 

『橋レベル』

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前頭葉眼窩野、側頭葉、橋に囲まれた範囲が五角形(ペンタゴン)に見え、そこをウィリス動脈輪が走行します。

・このレベルの側頭葉では扁桃体、海馬が見えます。

・側頭葉では側脳室下角が拡大しているか確認でき、拡大している場合は側頭葉や扁桃体などの萎縮疑われます。(認知機能低下などが出現してくる可能性があります)

・このレベルより少し下方に行くと橋は縦長となり、さらにもう一つ下では横長となります。

 

『中脳レベル』

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ダビデの星(六芒星)レベルとも言われます。

ミッキーマウスのような形を探すと中脳はよく分かります。

ミッキーマウスでいうところの耳は大脳脚、目は赤核、口は中脳水道を指します。

 

松果体レベル』

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・中央後方に松果体の石灰化、左右の側脳室後角には髄液を作る脈絡叢の部分が白くみえます。

視床基底核、内包が1番きれいにみえます。

視床は腹側核群の高さとなります。

 

脳梁膨大部レベル』

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・側頭葉の終わりの高さです。(これ以上上では側頭葉は見えません)

視床は背側核群の高さとなります。

 

『ハの字レベル』

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・側脳室がハの字に見える高さです。

・白質のやや外側を上縦足が通ります。

 

『半卵円中心レベル』

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・白質部分が卵を半分に切ったような形に見える高さです。

前頭葉頭頂葉が見える高さです。

 

ちなみに各画像がCTなのか、MRIなのかは分かりましたでしょうか?もし分かりにくい場合は過去記事を参照して下さい。

今回は各部位の細かい機能までは見ていません。各部位に印などもなく、見にくかった点もあるかもしれません。

 

高さがなんとなく分かれば、今度は中心溝や外側溝の見方ですよね。またこれらについても記事として上げていきたいと思います。

 

ではでは。