こんにちは。
車いすと言えば、座って移動するものと思う方は多いと思います。
ですが、気軽に立てて、移動もできる、そんな車いすが出ているようです。
今回はスタンディング車いすについて取り上げます。
●スタンディング車いす「JOY」
出典:https://www.ing-professional.com/joy
立位をとれる車いす、それがこのJOY。
ラックヘルスケア株式会社が販売している車いすです。
モットーは「安全に、高頻度の立位を実現する。」
コントローラーを使用することで徐々に立ち上がることができる仕組みになっているようで気軽に立位が取れるようですね。
では、立つことのメリットについて次に確認したいと思います。
●立つことのメリット
身体面、作業面、精神面の3つに分けられます。
・身体面
・姿勢変換により除圧でき、褥瘡対策できる。
・関節が動き、拘縮予防になる。
・肺・気道の拡張や換気量の増加に関与できる。
・起立性低血圧予防。
・便秘改善。
・荷重をかけることで骨密度の増加が期待できる。
・作業面
出典:https://www.ing-professional.com/joy
・リーチが広がり、座位にくらべてできる作業が多くなり、キッチンでの活動などADL向上や拡大ができる。
・骨盤を起こして体幹を動き使いやすくし、作業効率と生産性の向上につながる。
・就業や就学などの選択の幅が広がる。
・精神面
出典:https://www.ing-professional.com/joy
・足底荷重や抗重力姿勢により覚醒を高められる。
・視線を同じにして、他者とのコミュニケーションをスムーズにする。
・姿勢の選択肢を増やすことで同一姿勢をとり続けるストレスの軽減につながる。
これらの様に様々なメリットがあります。
●禁忌事項は?
ホームページに書いてあったのは以下の通りです。
1.膝関節・足関節などに立位をとるのに支障のある、重度な拘縮がある方
2.立位をとるのに支障のある骨変形がある方
3.骨粗鬆症の方
4.起立性低血圧のかた
5.極度に長い期間立位をとっていない方
6.体動が激しいなど、本製品のご使用により安全性の確保が難しい方
当たり前の話にはなってしまいますが、医療機関との相談を必ずしてほしいということでした。
●本当に安全にできる?
出典:https://www.ing-professional.com/joy
こちらはホームページに載っていた筋萎縮性側索硬化症(ALS)の方です。
ALSという病気の詳細についてはこちら
こちらの方の画像を見ると体幹ベルトやニーサポートで身体を固定できています。
全ての方にうまくいくかは分かりませんが、体幹や下肢の筋力が落ちている方でも転倒なく用いられるように改良はされていそうですね。
様々なメリットも期待できるスタンディング車いす。
ただし、今のところJOYのお値段は68万円~。
補助金の対象にならなければ、かなり高額です。
ですが、可能性もある車いすには間違いないので今後の動きには注目していきたいですね。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。