こんにちは。
以前アメフトの怪我ということで記事を書き、その際脳震盪についても少し触れました。
今回は1月19日に相撲の取り組みで起きた脳震盪について取り上げます。
これは立ち合いの際に頭と頭がぶつかって脳震盪を起こした力士がいたのですが、そのまま取り組みが再開されました。相撲での脳震盪は過去にも何度も起こっており、動画サイトでも見ることができます。
今回は脳震盪とはなんなのか、何が問題だったのかについて取り上げます。
まず脳震盪とはなにかですが、「頭部が揺さぶられることによっておこる一過性の脳機能障害」を指します。可逆性(元の状態に回復する)であり、症状では意識障害、注意機能低下、記憶障害がおこります。
一度起こしても数時間~数週間で元に戻るとされています。しかし、発生時に再度強い衝撃が加わり、脳震盪が繰り返されると症状が重度になります。頭痛やめまいが繰り返されたり、脳が腫れた場合には致死的な症状に至ってしまうケースもあります。
繰り返すことで非常に危険な状態になることがあるものですね。海外のプロレスでも脳震盪後は数週間試合をさせず、メディカルチェックを受けた後、再度試合をするなどの対応をしているところもあります。
アメフトやラグビーでも頻発するものであり、アメフトでは公式規則もあります。
公式規則によると脳震盪が疑われた場合
・選手をプレーから外す。症状を確認する。選手に拒否させてはならない。
・選手自身に状態を判断させず、トレーナーやチームドクターによる評価を行う。
・評価をしている間や出場の許可が医師などから出ない限りは再出場不可。
・コーチは少なくとも選手が1日ゲームから外れる日を作る必要がある。
やはり症状の確認や休養は必須のようです。
今回、相撲のケースでは脳震盪後にすぐに取り組みが行われていました。これは今までの説明からすると非常に危険ですよね。仮に次の取り組みでも脳震盪がおこれば、選手生命を脅かす重大な怪我となり得たかもしれません。今までの映像でも医者がすぐにかけよる場面はほとんど見られません。
相撲は歴史ある伝統的なスポーツです。もしかすると神聖な取り組みの最中に第三者が介入するのは良くないとされているのかもしれません。順番も変えるのは良くないのかもしれません。しかし、選手の体を守ることが最優先だと思います。
できるだけ選手が安全に安心して協議ができるように協会には変わっていってほしいと思います!
ではでは。