作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【脳画像】脳画像の基本 MRI 2

こんにちは。

 

今日は脳画像の基本 MRI 1の続きを書きたいと思います。T1強調画像、T2強調画像、FLAIR、DWI(diffusion weighted image)の特徴について今日は書いていきます。

 

◎T1強調画像

脳の解剖学的構造を検出するのに優れます。脳の萎縮についても確認しやすいです。

・脳実質は灰色(等信号) 髄液は黒色(低信号)

・梗塞巣の検出には6~8時間

 

◎T2強調画像

炎症や脱髄、腫瘍病変の検出に優れます。

髄液は白色く写ります。一方で髄液周囲の鑑別は困難です。

 

◎FLAIR

T1同程度の解剖学的な構造を描出可能で、T2より脳室周囲の梗塞巣の検出に優れます。

・髄液を黒く(低信号に抑制)したT2強調画像   

・梗塞巣は発症3,4時間で検出可能

・梗塞巣の急性期~亜急性期は高信号(白)

・梗塞巣の慢性期は低信号(黒)



◎DWI(diffusion weighted image)

超急性期の脳梗塞も検出可能です。(発症1~2時間で検出可能)

・水分子の拡散(自由に動くかどうか)を検出

・動きが遅いと高信号

脳梗塞が起こると細胞内に入ってくる水が増加し、水分子の自由度が低下すること 

 で、高信号になります。 

 

以上が4種類の説明です。

まとめると、

新しい脳梗塞→DWI

古い脳梗塞→FLAIR

吸収された古い脳梗塞→T1

脳腫瘍など→T2

 

また、参考にしながら普段の臨床に活かしてもらえればと思います。

ではでは。

 

過去記事はこちら

 

 

rihaot.hatenablog.com