こんにちは。
リハビリでも行う筋力増強訓練。
よく行いはしますが、その強度はどうしているでしょうか?
今回は強すぎる筋トレは良くない可能性のある文献をご紹介します。
●文献
今回ご紹介するのは「Effects of resistance training performed to repetition failure or non-failure on muscular strength and hypertrophy(筋力および筋肥大に対する反復失敗または失敗しないレジスタンストレーニングの効果)」という文献。
この研究は効果量のメタアナリシス(複数の臨床試験結果をまとめる研究)により、筋力および筋肥大に対する、効果的なトレーニングと効果的でないトレーニングの効果を検討したものです。
若年成人を対象として出された研究をもとにデータを検証しました。
●結果
負荷量を調整し、運動速度などが一定のトレーニングを行った群は筋力や筋肥大が見られた結果となり、適度な運動は良い効果があるとされました。
一方で、負荷量をうまく調整できていない場合や運動速度などが変化すると筋力や筋肥大効果をうまく生み出せなかったデータも出ていました。
特にレジスタンストレーニングでは過負荷となると無理のない運動よりも筋力や筋肥大に繋がらないことがありました。
このことから、筋トレで筋力や筋肥大向上を目的にするときは、疲労困憊まで追い込むよりも、追い込まないほうが効果が高まるという結果が出ています。
また、運動速度を無理に変えたり、姿勢が崩れて運動条件が変わるほど疲れさせるのは逆効果かもしれません。
一方で、この研究は高齢者を対象としていません。
高齢者は個人差も大きく、体力や筋肉量も若い成人とことなるため、結果が同じにならない可能性もあります。
類似の研究で続報を待ちたいですね。
●栄養も大切
筋力や筋肥大を実現させるためには、影響も重要。
特に病院では栄養評価が活発に行われています。
たんぱく質、糖質、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、脂質など、必要な影響は様々。
食事の管理はもちろん、運動後にたんぱく質や必須アミノ酸を摂取するなどしてトレーニング効果を最大限にしていきましょう。
いかがだったでしょうか?
過度な筋トレは目的とする部位に対してうまく効果が得られない可能性があります。
姿勢を整え、無理のない負荷でトレーニングしていきましょう。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。