こんにちは。
皆さんはフェーズ理論はご存じですか。
今回、紹介するフェーズ理論とは意識や注意力のスケール。
知らない方は知っておくと普段の生活でも活かせる部分がありますし、知っている方はもう一度おさらいしてもらえればと思います。
●フェーズ理論とは
出典:https://anzenblog.com/pointing-and-calling/
フェーズ理論とは人間の意識を「0~4」の5段階評価で表したもの。
寝ているような状態から過緊張にある状態までを数字で表記します。
図の一番右の信頼性というのはミスの頻度と同じ意味です。
0は意識がなく動けないので、ミスも発生しません。
その後、覚醒して動き始めるとミスが出始めますが、フェーズ3の積極的に活動しており、適度な緊張にさらされている時が一番ミスが少ないです。
反対にフェーズ4の過緊張の状態となってしまうと、パニックに陥りやすく、ミスが増加してしまいます。
皆さんもぼんやりしながら作業している時はミスが多くても、仕事など集中している時はミスが減り、緊張しすぎると頭が真っ白になってミスしてしまうというのは経験上、イメージできるのではないでしょうか?
クイズ番組で答えられない芸能人もフェーズ4の人が多いのかもしれません。
●仕事やリハビリ現場では
自分たちの仕事や日常でも「適度な緊張感を持つ」ことが大切になります。
つい、急いでいると過緊張になり、寝不足だと覚醒不足でミスが多くなりがちです。
一旦落ち着いて考える、覚醒が低いなら飲み物や運動で覚醒をあげるといった方法を試しましょう。
リハビリの現場でも同じことが言えるのが「患者さんの転倒」。
例えば、病棟で一人で歩く練習ができはじめた時や退院前後では転倒に注意しているため、不注意が減り、転倒を減らすことができます。
しかし、患者さんが緊張しやすい方で歩く練習を始めたばかりの時期は過緊張となり、持っている力が発揮できず、焦ってこけてしまうことがあるかもしれません。
また、反対に病棟や自宅で歩くのに慣れた時期も注意力が減って、転倒リスクが増えます。
ずっと注意するのは人間不可能です。
しかし、どの時期に注意すべきかあらかじめ話し合って意識おくことは重要でしょう。
●消防団活動などでも意識するのはアリ
消防団などの活動でもフェーズ理論は重要です。
特に建物火災など大きな火災現場に向かう時は過緊張となりやすく、判断ミスや怪我が起こりやすくなります。
また、訓練を適当にやっていると覚醒レベルが十分でなく、怪我をしてしまうかもしれません。
無駄な怪我をしないように、火災現場から無事に帰れるように動く前こそ、一瞬立ち止まって考えてから動いていきましょう。
いかがでしたか?
自分の今の状況、周りの人の今の状況がどういった状態なのか意識をすることで危険やミスを遠ざけてよりよい仕事や生活が過ごせるかもしれません。
時々、フェーズ理論を意識しながら過ごしてみてください。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。