こんにちは。
今回は小林純也さん著の「脳卒中患者だった理学療法士が伝えたい、本当のこと」について取り上げます。
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本著は脳卒中経験者であり、医療従事者である小林純也さんの立場から書かれた本です。
小林純也さんの経歴やどんな本なのか、紹介していきます。
●小林純也さん
出典:https://rigakulab.jp/2020/11/18/id000067/
小林純也さんは1982年生まれの元ボクサーです。
23歳の時、プロテスト直前に脳梗塞で倒れ、運動麻痺、感覚障害、運動失調、高次脳機能障害を呈しました。
その後、リハビリを行い、ボクシングも再開されたそうです。
2013年に理学療法士免許を取得し、現在は様々な活動の傍ら回復期リハビリテーション病棟に勤務されていました。
メディア露出やブログもしていたようですが、そんな中、出版されたのが、今回取り上げる「脳卒中患者だった理学療法士が伝えたい、本当のこと」です。
●本書の内容
この本の内容は大きく分けて2部構成。
まず、Part1では23歳で倒れた時に脳梗塞で倒れ、リハビリ時の様子から理学療法士になるまでを書いてあります。
若くして脳梗塞になった当事者のリアルな心情が書き綴られており、リハビリ経験者や医療従事者には貴重な経験談です。
Part2では理学療法士となり、全国で経験を交えながら講演を行った内容を書面におこしてくれています。
経験者だから分かることや脳梗塞患者の疑似体験の方法、患者さんの発言から考えられる動作分析などが事細かに記されており、勉強になること間違いなしです。
Part2に関しては一般の方というより、リハビリ職や医療従事者向けな印象を受けました。
あの高草木先生の有名な画像も出てきます。
出典:https://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/049060325.pdf
海外の論文を含め、様々な文献が取り上げられており、リハビリ職の人間も勉強になると思います。
●脳卒中フェスティバル
小林さんらが主催する「脳卒中フェスティバル」。
2023年は10月29日に東京都墨田区で開催されます。
当事者・支援者同士の交流や、障がいがあっても楽しめる音楽・スポーツなどのエンタメ、料理・美容・装具相談などの生活のお悩みにお答えする様々なブースがあり、「仲間(同病者・支援者)」との繋がりを作っていけるイベントです。
興味のある方はこちらからどうぞ(案件ではございません)
最後に小林さんが本著についてぜひ読んでもらいたい方々を述べていたので、書かせて頂きます。
・脳卒中経験者の障害を体験し、日々の臨床や介護現場で活かしたい
・脳卒中経験者と良好な関係を築きたい
・脳卒中患者の笑顔を少しでも多く見たい
皆さんは当てはまりましたか?
当てはまった方はぜひチェックしてみてくださいね!
それではまた次回の記事でお会いしましょう。。