こんにちは。
新型コロナウイルス流行から一気に普及したリモート。
海外ではリモートでのリハビリの効果などの研究も出てきています。
そんな中から今回は1つ文献をご紹介していきます。
●文献
今回の文献は
(外来理学療法、作業療法、言語療法の同期型遠隔医療。COVID-19パンデミック時のバーチャル訪問に対する患者の満足度に関する調査研究)。
新型コロナウイルス感染症、増加後、アメリカでは対面式の外来診療が大幅に縮小され、同時に遠隔医療が急激に増加したそうです。
しかし、この新しい遠隔リハビリテーションのモデルでは、質と患者の満足度の測定は未知数。
そのため、この研究では成人および小児の理学療法(PT)、作業療法(OT)、言語療法(ST)の同期訪問(リアルタイム訪問)でのやり取りを検証しています。
リアルタイム限定ですので、メールでの自主トレ指導などは除外となっているようです。
●方法
病院からリモートリハビリを行うセラピストにリハビリを受けた利用者さんが、満足度について回答。
利用者さんの多かった層は35~64歳、スポーツでの怪我、下肢損傷、小児神経障害などの疾患で30~44分のリモートリハビリを受けた層だったようです。
リモートでということもあって若い層が多かったようですね。
●結果
満足度を調査すると86.8%の人が「素晴らしい」または「非常に良い」と答えたようです。
また、移動時間の短縮、他の医療支援者の参加、小児患者に慣れ親しんだ環境でケアを提供できるといった利点もあげられています。
しかし、一方で触覚のフィードバックがない、軟部組織への施術ができないといった直接できないからこその問題も生じています。
おおむね満足度が高かったリモートリハビリですが、適応はどのような利用者さんになるのか、しっかりと検討していく必要は今後もありそうですね。
●日本では
今回の研究は医療法人からのリモートです。
日本では訪問リハビリステーションは主に医療法人に付属する形でないと施設基準を満たせません。
今後、日本でもリモートリハビリが認可されれば、訪問リハビリステーションのバリュエーションが増え、療法士の新しい働き口になるかもしれませんね。
いかがだったでしょうか?
対面式で行うリハビリが主流ではありますが、対象者によってはリモートで結果を出していける場合もあるかもしれません。
アプリなども様々なものが出てきています。
対面とリモート、うまく使いながら利用者さんにとって最大の結果を残していきたいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。