こんにちは。
先日、リハビリ時間を不当に長く見せかけ、診療報酬を不正請求したとして理学療法士が減給処分となりました。
今回、別の場所でも不正請求があり、言語聴覚士が停職処分となった時間があったので取り上げます。
●事件の概要
今回、不正請求があったのは、京都府福知山市の市立福知山市民病院です。
51歳の言語聴覚士の男性がリハビリの施術時間を偽って、約70万円の診療報酬を不正請求したとされています。
今回の不正請求は単位を請求する際に、20分以上していなかったものも20分以上したとして請求されていたということです。
2019年8月から1年8カ月間、患者276人の311件で不正請求がされたとされています。
停職4カ月の懲戒処分となったようですね。
以前の理学療法士の不正請求では減給処分だったことを考えると重い処分となりました。
4カ月停職となれば、患者さんのリハビリにも影響が出ると思いますが、減給ではなく、停職となったのは重大な結果です。
●内部告発で発覚
今回、事件が発覚したのは内部告発によるものです。
不正請求が横行しているのを耐えられなかった誰かが表に出したようですね。
この職員のみが不正請求をしていたのか、職場全体で行われていたのかは不明ですが、どちらにしてもリハビリ業界からすれば大きな問題です。
患者さんや国の信頼を勝ち取るためにもこうしたことはなくしていかないといけません。
今回は内部告発でしたが、患者さんから告発されることも私たちリハビリ職員は認識しておかないといけません。
今はネットで調べれば1単位当たりの臨床時間は分かります。
内々で不正請求が横行していて、何年もまかり通っていたとしても、患者さんからの告発で一気に表に出ることがあります。
不正請求は論外ですが、不正が問題にならないように各職場が気をつけていかないといけませんね。
それにしても監視カメラの映像を確認して不正をしたか確認したそうですが、そこまでしないと分からなかったのですね。
実施単位数と勤務時間だけで分からなかったようなので、巧妙に時間をずらされていたようです。
●問われるモラル
リハビリも一種のサービス業です。
しかも、患者さんの人生がかかったサービス業です。
人生をかけたリハビリで不正にお金を取り、患者さんのその後の人生を悪くするかもしれないことは絶対にしてはなりません。
リハビリ科によっては単位のノルマが課され、それをクリアするのに必死の職場もあると思います。
ですが、だからといって適当に患者さんの時間を頂いてはいけません。
こうしたことがないように一人ひとりが自分の仕事に責任を持っていくべきでしょうね
今回の言語聴覚士、前回の理学療法士の件は共に公立病院で起きました。
税金で運営されているからと色々クレームが来やすいと聞く公立病院なので、真面目に働いている人のクレームが増えないようにしっかりと各病院が対策していってほしいです。
こうした不正がリハビリのイメージを下げ、将来の診療報酬減に繋がらないことを願います。
リハビリ職の未来のためにもみんなで取り組んでいくべき問題です!
自分の職場は大丈夫か、患者として自分がリハビリを受けているところは大丈夫か、しっかり見ていってください!
ではでは。