こんにちは。
皆さんは腰痛持ちですか?
日本人は90%もの人が亡くなるまでに腰痛を経験すると言われています。
そこで今回は腰痛の原因や分類、運動などについて取り上げます。
●腰痛の原因
腰痛は多くの人が経験する一方で、原因不明のものが85%にものぼるとされています。
腰痛が起こって整形に行ったけど、原因が分からず、痛み止めとシップで様子を見たという人も少なくないのではないでしょうか。
実際、リハビリの臨床現場でも腰痛の患者さんや利用者さんは多くいますが、病院から「原因は〇〇」というように特定されている人は少ない印象です。
反対に医療関係者の腰痛も原因不明の職業病のようになっている人も多く見かけます。
●急性腰痛と慢性腰痛
そんな腰痛は急性腰痛と慢性腰痛があります。
●急性腰痛
骨折やぎっくり腰が該当し、受傷部位の治癒と共に回復します。
●慢性腰痛
慢性腰痛は3ヶ月以上持続すると言われる厄介な腰痛。
脊柱管狭窄症やヘルニアなど変形に伴って出現しやすいです。
また、心的なストレスが多くかかることで痛みが持続する人もいるようです。
では、厄介な慢性腰痛にはどのような運動がいいのでしょうか?
●慢性腰痛に効果的な運動
「有酸素運動」
「レジスタンス運動(抵抗運動)」
これらの2つを推しているのが、「Aerobic vs. resistance exercise for chronic non-specific low back pain: A systematic review and meta-analysis(慢性非特異性腰痛に対する有酸素運動とレジスタンス運動の比較。システマティックレビューとメタアナリシス)」です。
この研究では、原因不明の慢性腰痛持ちの方々を有酸素運動群、レジスタンス運動群、両方の併用群、特別何もしなかった群に分け、研究を行っています。
何もしない群以外では、週1回の運動指導と週2回以上の運動を行い、6週間経過を見ました。
結果、有酸素運動群、レジスタンス運動群、両方の併用群では何もしない群より有意に腰痛を軽減させることができたそうです。
レジスタンストレーニングでは筋肉がついて身体がしっかりし、自己肯定感が増したせいか、心理的な効果もありました。
散歩などの有酸素運動に加えて、できる方は体幹などの運動も積極的に行うと慢性腰痛についても一定の効果はあるかもしれません。
ただし、間違った姿勢などで無理に負荷をかけるとより変形を助長させ、痛みを増悪させてしまう可能性もあるので、姿勢や負荷には注意しましょう。
将来の悪化をしないように予防的なリハビリが増加し、介入できてくるといいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。