こんにちは。
皆さんは自分の職場が潰れるなんてこと考えたことはありますか?
公務員の方は大丈夫ですが、一般企業ではどこにでも可能性はあります。
今回は訪問看護ステーションの倒産事情について取り上げます。
●訪問看護ステーションの倒産事情
会社が年間どれだけ倒産したかという数字を出す時に用いられる廃業率。
計算はこのようになります。
廃業率(%)=1年間の消滅会社数÷年間当初の会社数×100
この計算式に当てはめると、2020年の訪問看護ステーションの倒産率は約5.8%でした。
全業種の廃業率の平均が3.5%と言われているので、この訪問看護ステーションの廃業率はやや高めと言えそうです。
また、2021年以降は円高やウクライナへのロシア侵攻により、光熱費などコストが軒並み上がっています。
もしかすると廃業率は更に上がっているかもしれません。
ただし、廃業以上に新規で事業を始めるところは多く、ステーション数はこの様になっています。
出典:https://ewellibow.jp/useful/information_20210929/
このように訪問看護ステーション数は右肩上がり。
2011年が約6000だったものが、10年後の2021年には約13000と2倍以上に増加。
これだけ増えると人材の確保や利用者の取り合いもあるのかもしれません。
では、私たちが倒産に備えて心だけておくこととはなんでしょうか?
●訪問リハビリセラピストでも考えておくべきこと
①国の政策で簡単に変わってしまう
訪問看護ステーションの売り上げや経営戦略は国の方針によって変わります。
医療保険や介護保険の改定で簡単に会社が傾いてしまうことも少なくありません。
特にリハビリは今後、人員配置の基準が変われば、大量に職を失いかねません。
現在も改定の度に減算方向で出される訪問看護ステーションからのリハビリは今後も厳しいことが予想されます。
②倒産した時の利用者は大丈夫か
倒産した場合、自分たちのステーションで利用してもらっていた利用者が路頭に迷うケースがあります。
コロナ過で近くのステーションやデイサービスが廃業し、近隣の事業所が慌ただしくなっているのを見た人もいるのではないでしょうか?
自分たちが永遠にいけない可能性も考えて利用者さんをしっかりと自立へ導いていかないといけないのかもしれません。
③明日は我が身かも
私の周りでも近所の訪問看護ステーションが閉鎖することがありました。
しかも社員は倒産前日まで倒産の事実を知らされていませんでした。
経営陣が社員を煙に巻いて逃げてしまう可能性も否定はできません。
明日は我が身と思い、転職や副業も含めた準備をしておくことが重要になりようですね。
いかがだったでしょうか?
必ず定年まで大丈夫という職場は一般企業ではありません。
いつどうなってもいいように自分の価値を高めたり、人脈を作るなどしておきたいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。