こんにちは。
2021年10月27日に中医協総会が行われました。
その中で訪問看護ステーションが行う理学療法などについて触れられています。
どのような内容だったのか取り上げます。
●訪問看護ステーションからの訪問リハビリの疾患別内訳
出典:在宅医療推進、特定行為研修修了看護師の同行訪問を評価へ | m3.com
総会の中では「効果的な訪問看護の実施を促進する観点から、訪問看護ステーションから理学療法士等による訪問看護の在り方について」という点について、検討が求められました。
あくまで訪問看護ステーションからのリハビリは看護の一部であったり、補填として扱われるので、訪問看護をいかに効果的にできるかセラピストの行うリハビリについて問われています。
総会の委員からも「役割の明確化」「実際にどのような業務を担っているか実態把握」というような声が上がっており、今後ますます役割や実態について問われることが増えてくる可能性があります。
上の図は2020年度に厚労省が行った「在宅医療と訪問看護に係る評価等に関する実施状況調査」です。
この下の5つのグラフからは脳血管障害、運動器疾患、神経難病の利用者はリハビリのセラピストが看護と共に入るよりも単独で入るケースが多いことを示しています。
単独で入る場合、看護との役割をどう分けているのかも分かりにくく、他の目がないので実態把握も行いにくいです。
こうしたケースが今後も問題視される場合が出てくるので、書類や算定を行う際にまた違う動きが求められてくる可能性があります。
「看護師との連携」
ここについては今後も重要なポイントのひとつとなる可能性が高いです。
●実際に行われているリハビリ
実態把握というワードがありましたが、実際はどうなのでしょうか?
実際に行われているリハビリ内容を見るとこのようになります。
現場でやっている方々にとってはイメージに近い結果かもしれません。
可動域訓練や筋緊張緩和、立位訓練や歩行訓練が多くをしめています。
まだまだADLやIADL訓練については少ないです。
ただし、脳血管障害、運動器、神経難病など様々な疾患があるため、一概に何が多いと良くて、何が多いとダメとも言い切れません。
しかし、今後はこの内容にもメスが入る可能性があります。
利用者さんへのアプローチの仕方は色々な方法があると思いますが、その中でもしっかりと目標を定め、なぜその内容を行っているのかが話せることが大切になってくると思います。
支援内容のエビデンスを調べる、学会発表などでエビデンスを作るために発表しながら、利用者さんに向き合って臨床していきましょう!
リハビリの目標がどんなことが多いのかはこちらから↓
ではでは。