こんにちは。
近年、団員報酬や団員不足から話題になる消防団。
2023年も3ヶ月であまりよくない話がちらほら出ています。
そんな中から今回は2つ取り上げます。
①消防長が私物化!?埼玉県羽生市のケース
2019年4月6日、羽生市消防本部のトップ・消防長の自宅で家族が枯れ草を燃やしていたところ、周囲の草木に延焼。
休みで在宅していた消防長は本来、119番通報するところを、加入電話で消防本部に消防車の出動を要請し、サイレンを鳴らす緊急走行を控えるよう指示して団員を招集しました。
消防車到着時、火はほとんど消化していたそうですが、更なる延焼を防ぐために消防署の職員4名が対応したそうです。
更に問題となったのはその後の対応。
本来は「その他火災」に計上されるこの火災を計上しませんでした。
消防長は「職員に計上しないと思いますと言われた。火災時は混乱していてしっかり計上するよう署員に指示できなかった。反省している」と話しています。
消防長の説明、皆さんは納得できますか?
田舎では救急車や消防車が来ると近所に知られるため、サイレンを鳴らさないでほしいという要望があります。
ですが、断られ、実際に消してくることはまずありません。
ところが、消防長は自身のメンツを保つために野焼きの事実をもみ消そうとサイレンなしの指示を出しました。
この時点で立場を利用しています。
そして、計上は職員の判断でしなかったと説明。
これは本当に職員の判断なのでしょうか?
今回、消防団の出動は記事にはありませんでしたが、連絡は入り、現場には向かったかもしれません。
地元の消防団は完全な鎮火が確認されるまで、現地に何時間も残ったかもしれません。
そうなってももみ消された可能性があるこの事案。
非常に悪質な事案だと感じます。
②就活に有利?学生消防団で就活アピール
就活では学生時代に励んだことを話す自己アピールがあります。
ボランティアや部活動など様々なことでアピールしますが、今回使用されたのは学生消防団。
2023年時点で24歳の男性は「消防団活動が認められたことで、面接でも自信を持ってアピールできた」と話しました。
また、25歳の女性は「コロナ禍で学生も活動を制限され、ガクチカを見つけにくかった。消防団は人の命を救う活動だからこそ、コロナ禍でもさまざまな社会人とつながりを持てた」と話しています。
今回の話題に上ったのは、近畿大和歌山キャンパスの学生消防団メンバー。
過去に実践的な訓練で取り上げたところです。
こういった取り組みをしているところですので、適切な活動も多くしているでしょう。
ですが、もし一般的な団に代わるがわる学生が入ればどうでしょうか?
学生消防団に所属であれば活動内容は違いますが、一般的な消防団に就活目的で数年で入ってこられるのは、所属団員の負担増になりかねません。
覚えた頃に辞めていかれてはたまらないですよね。
企業へのアピールにどれくらい繋がるのかわかりませんが、今後どうなるのか注目したいですね。
いかがだったでしょうか?
特に①は全国的に今までも隠れていたものがあるかもしれません。
不要な訓練の廃止に加え、クリーンな団員活動を願います。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。