こんにちは。
本日は知人の地域で行われている「水を出さない操法大会」について取り上げます。
Twitter上でも話題になっている操法大会ですが、私の知人のところでは動きはしますが、水は出していないようです。
これは意味のあることなのでしょうか?
操法大会の動きのおさらいや水を出さないようになった理由、水を出さない操法大会は意味があるのかについて取り上げます。
●操法大会の動きのおさらい
以前も取り上げた動き方をもう一度確認します。
小型可搬ポンプ操法とポンプ車操法があり、どのようなことを行うのかというと
・整列し、合図とともに集合
・行う旨を指揮者が偉いさんに伝達
・セリフを述べ、用意された動きを行い、火点(的)へホースを延長
・機械を操作し、水を出して火点(的)を倒す
・撤収し、安全確認
・指揮者が偉いさんへ伝達後、号令で終了
今回、取り上げる操法大会は太字の水を出す部分がありません。
では、なぜ出さなくなったのでしょうか?
●水を出さなくなった理由
「団員の負担軽減」
これが理由だそうです。
どう感じますか?
水を出さないのは確かに水利から大会会場までを繋がないので、楽です。
会場も水浸しにならないので、撤収作業も楽です。
直前に水出しをしなくとも練習もできます。
負担は減ります。しかし、本当に意味があるのか考えてみました。
●水を出さない操法大会に意味はあるのか?
「意味ない」
私の自身はそう感じます。
水を出さない操法に置いて
「規律を持った動き」
これが重要視されています。
実際に火災現場に行ったときに整列の練習を何十時間やっていて役に立つでしょうか?
それより水を出してポンプの動きの確認、ホースを何本か繋げた時の水圧の管理、水を出した時のホースの動きや圧の感覚などの方が現場では遥かに役に立ちます。
「火点まで行く一連の動きを覚えてほしい、でも負担を減らしたい」と考えるのであれば、逆なんですよ。
「無駄な整列した動きを捨てて、迅速に水を出して消火」
これを強化してこそ、負担が軽減した消防操法大会になると思うんですけどね。
操法大会廃止が上の指示もあって廃止できない、だから負担を軽減できる方法を考えようとしてくれている団がいることは良いことだと思います。
ただ、減らし方がおかしな方向に向いています。
もちろん、操法の水を出して消火する動きを覚えれば現場で迅速に動けるかと言われれば、また違います。
私自身知らない動きをTwitter上で全国の他の団員から教えてもらいましたし。
ただ、水を出さずに規律ある動きを重視したということは
「操法大会は式典」
この考えが強く根付いているんだなと感じます。
結局は来賓やお上の方々のためにしているのがすごく感じます。
負担軽減を考えてくれるのは本当にありがたいのですが、消防団の機能を考えて、どこを減らすのかちゃんと考えて欲しいですね。
水を出さないようにすれば解決と考える動きしかできないのであれば、
「操法大会廃止」
これしか負担軽減の最善策はないのかもしれません。
ではでは。
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