こんにちは。
先日、消防団の出不足料を毎年8万円、計3年払ったという記事が出ていました。けっこうな金額ですよね。
今日は出不足料について考えたいと思います。
まず、出不足料とは何なのかです。これは消防団に本来入る年齢や待遇であるにも関わらず、消防団に入団しない家から支払ってもらうお金です。団によっては入団後、訓練に来ない場合も支払うところがあるかもしれません。
金額はばらばらで0のところから今回の8万円の様な高額なところもあります。私の近所では年間5万円指定されているところもあります。
まれに仕事で地元を出て、数百キロ離れたところに住んでいる人の家にも請求が行くことがあります。これはかなり極悪なとり方ですね。火事が起こっても帰ってこれるわけがないですし、活動できない人からせしめているわけですから。
地域によっては踏み倒すこともできますが、そうできるところは少ないです。
踏み倒した場合は村八分になる可能性が高いからです。特に田舎では家々の繋がりが強く、村八分にされると非常にややこしいです。自分が陰口を言われたり、無視されるだけならまだいいです。ですが、親や兄弟についてもとやかく言われ、ぞんざいに扱われる可能性があります。本当に昔からの習慣が生きている集落なら無視だけでなく嫌がらせもあるかもしれません。
コロナで石を投げられた地域なら嫌がらせはあってもおかしくないですね。
払っていない家は燃えても消しに行かないなんてことも言われますね。本当にそうなったことはないので分かりませんが、本当にそうするところはあると思います。
アメリカでは税金を払わないと消防隊が火を消すことができず、家が燃えていても消防車が動かないということがあるそうです。日本では消防団が来なくても初期消火が遅れるだけです。消防車は必ず来てくれますからね。
出不足料が嫌、でも消防団も嫌という理由で幽霊団員が増えているのも事実です。幽霊団員であれば入っている事実がある以上、村八分にもされにくいですしね。
幽霊団員についてはこちら。
手不足料についてどう考えるかについてですが、私は半分賛成で半分反対です。
賛成理由は入団している団員との格差があるからです。入れる環境にあるにも関わらず、入団せずにぶらぶらしている。こうなると入団してポンプの点検をしている人と時間の面で大きな格差が生まれます。
また、有事の際には消防団が必要となることもあります。地域を守るためには最低限の手段を学ぶ必要があります。これらを意図して学ぼうとしないのはいいことだとは思えません。
(もちろん、操法大会など不要と思える活動については養護していません。家事のときなど必要な時に地域を守れるようになる方がいいのではないかということです。)
反対理由についてはお金の使い方が不透明であることとやや強引な徴収をしているからです。
お金の使い方については飲み代やコンパニオン代など必要でない経費で消えていく可能性があることが不要理由として挙げられます。集めるなら団員の報酬として配るようにしてもらいたいです。皆さん最低時給以下で働いている方々なので。
徴収については先に書いたように遠いところで住んでいる方から取ることについても反対ですね。
消防団という組織自体が悪とか不要であるとは言いません。
消防団があることで火事に対する意識が上がり、火事が減るかもしれません。初期消火がうまくいき、被害が最小限になるかもしれません。
見回りで空き巣が減るかもしれません。
行方不明者が出たときにスーパーボランティアの方のように発見できるかもしれません。
良い事もあります。しかし、出不足料については使い道が不透明で幹部さんたちの飲みやコンパニオン代に消えているのかもしれません。
出不足料は集める集めないは賛否あると思います。活動自体も見直すところは多々ありますが、出不足料についても集めるのであれば正当に働く団員に再分配してほしいです。
真っ当に活動を行い、その分に対して報酬がある団体になるといいですね。
ではでは。