こんにちは。
過去に何回か訪問看護ステーションの人員配置や単位の引き下げについて取り上げました。
看護師とリハビリの人員配置については今回は見送りとなりましたが、3年後の改定では導入されるかもと言われています。また、人員配置は見送られましたが訪問看護ステーションからのリハビリの減算があるのではないかという噂も聞こえてきます。そこで今回は以前の訪問リハビリの算定変更があった時を振り返ってみたいと思います。
平成27年度の改定でそれは起こりました。
〇訪問看護ステーション
改定前 20分 318単位
改定後 20分 302単位
〇訪問リハビリ事業所
改定前 20分 307単位
改定後 20分 302単位
*60分以上では1割減算
訪問リハビリの事業所では20分あたり5単位(50円強)であったのに対し、訪問看護ステーションからのリハビリでは20分あたり16単位(160円強)も減算だったんですよね。1回あたりリハビリは40~60分で1日当たり5~7件は平均して行くと思うので、1回あたりは小さくても回数が大きくなれば減算の割合としては大きくなります。
また、訪問リハビリの事業所では様々な加算も用意されています。改定時、1.6%の減算と言われていましたが、加算があった場合は減算は低くなります。
一方、訪問看護ステーションでは同様の加算はとれません。改定時、5.2%の減算と言われましたが、それがそのまま影響しています。1億稼ぐ事業所なら500万以上の減算なので影響は大きいですよね。
この当時、訪問リハビリ事業所からの減算が少なかったので、国としては訪問リハビリ事業所からの訪問リハビリには期待しているということが見受けられました。
その後、論文などが出て、国の認知度がどのように変わったかは分かりませんが、もしかすると訪問リハビリ事業所からの訪問リハビリの方が点数の下げ幅が低くなる可能性がありますね。
一方で、訪問リハビリ事業所の開設には条件が厳しく、病院や老健でないと開設ができません。この条件が緩和されれば、リハビリ職が自分たちでリハビリ事業を起こして訪問看護からのリハビリ提供が難しくとも地域の利用者さんが困らない体制が整うかもしれないのですが。
今後に注目していきたいですね!
ではでは。