作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【お金】PT、OTの給料は上がらない!?

こんにちは。

 

皆さんの職場の昇給時期は4月でしたか?

それとも別の時期でしたか?

他業種と比べ、リハビリ業界の昇給幅は小さいことが多いです。

実感している方も多いでしょうが、実際のデータはどうなのか見ていきます。

 

●PT、OTの給与事情

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参考:https://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/800

医療職の1995年~2016年までの給与推移は上記の図のようになっています。

1995年の給与水準を100%として医師126.6%、薬剤師117.2%、看護師は111.7%とそれぞれ上昇傾向でした。

 

しかし、作業療法士(OT)は100.2%とほぼ変化はなく、理学療法士(PT)に関しては97.6%と給与が低下しています。

一方、社会保険料の推移はこちら。

社会保険料が高いと感じる理由とは|払いすぎない対策も解説|転職Hacks

出典:https://ten-navi.com/hacks/article-434-33639

1995年から2016年までは微増となっており、平均給与が上がっていない状態での社会保険料アップは手取りが減少し、生活が苦しくなっている人も少なくない状態です。

 

平均給与に関してはPT、OTが近年に大きく増加していることにより、若い療法士が増え、平均年齢の低下が給与水準を押し下げることも示唆されました。

しかし、給与が上がらない状況についてはPT、OTの大きな問題です。

 

では、給与の上がっている薬剤師などは安全なのでしょうか?

 

●薬剤師の現状

薬剤師の数
出典:https://axxis.co.jp/magazine/54892

薬剤師は年間約4000人が新たな薬剤師として排出されています。

人数としてはOTの増加数に近いものがあります。

 

一方で有効求人倍率が2020年は4.5倍あったものが、2021年には2.9倍に。

今後は薬剤師の供給過多が心配されています。

 

そんな薬剤師の脅威はAIで、ドクターが処方箋を出し、機械が自動で選択、患者さんに説明し、渡すというのが、今後出てくるかもしれません。

そうすると、薬剤師は最低限の人数で良くなり、機械に仕事をとられてしまいます。

 

また、ファーマシーテクニシャン制度という薬剤師の補助員への議論が活発化しています。

この制度が実現すれば、薬剤師を少なくして、賃金の安い補助員で代替しようという企業は増えることが予想されます。

 

このように分野によっては今までは給与水準が上がっても心配な業種もありました。

では、対策の1つですが、それには副業があります。

 

●副業

BtoBサービスの比較メディアUtillyで2023年に444人を対象に行われた「会社員の副業に関するアンケート調査」では、現在副業をしている人は19.6%、過去に副業をしたことがある人は9.2%

1万円以上5万円未満稼いでいる人が約42%と最多でした。

 

このように日本でも副業をしている人は増えています。

医療業界は診療報酬など公費の影響を強く受けます。

自身で価格設定をすることは難しいため、医療保険外でなにか稼ぐ手段を身につけておけば、将来に安心感を持てるかもしれません。

 

いかがだったでしょうか?

非常に辛いデータです。

お金が心配な場合は転職や副業など自身のお金になるスキルアップを目指したいですね。

 

それではまた次回の記事でお会いしましょう。