こんにちは。
今回は新潟県上越市の20代の消防団員の声を取り上げ、それに対する幹部の声はどうなのか見ていきます。
こちらで操法大会が取り上げられた時、どのような視聴者の声があったのでしょうか。
●上越市20代男性の声
20代現役消防団員の男性は操法大会は負担になっていると語りました。
上越市消防団は、6月末の市の大会に出場するために3月ごろから練習を開始するそうです。
男性は「訓練はやはり早朝、夕方になってしまいます。その中で早朝に訓練をやって、いきなり出勤するっていうのが、かなりしんどいと思いますし、団員が揃う保証なんてないんですよね。残業とかになってしまえば当然行けませんし、シフト制の人が出れない。訓練が出来上がってないとその人だけが攻撃されてとなればみんな出たくないですよね」と語りました。
練習が負担になること、練習に参加できなければその人が集中攻撃されることに辛い思いをしているようです。
さらに「かなりの練習は積まなければいけないし、できてないと何で?と言われるところもあって。そんなの言われたら、やっぱりみんな嫌になってしまうのかなって」と消防団離れの一因になっているとしました。
この話や現状を踏まえ、関西大学の永田尚三教授は「長年、勝ち負けを決める競技化という形になってしまったせいで火災の現場であまり役に立たない。操法大会への負担が大きくて非常に大変だ。それを知った若い方々が消防団に対して入団するという意欲を失われている側面があるのではないか」と操法大会が団員減少に影響していると危惧しています。
では、これらの声を聞いた幹部はどのような反応だったのでしょうか?
●上越市分団長の声
この声を聞いた分団長の声はこのようになっています。
「操法のやり方が負担になっているというのも正直、私の耳にも入ってきている。しかしながら、これをやらないと現場において事故・けがにつながるというのが一番のことだと、私はそう思っている」
上越市では他と合同で行っていた3市のポンプ操法を披露していた大会を廃止にし、最も分団が多い上越方面隊は予選会の出場チームを半分に減らしたそうです。
ですが、幹部の考えはあくまで「操法大会は必要」。
団員たちとの考えの開きは大きく、改革にはまだまだ時間がかかりそうです。
●ハヤブサ消防団での操法大会シーン
テレビドラマ「ハヤブサ消防団」でも操法大会のシーンがありました。
簡単にではありますが、練習で疲労困憊する主人公や実際の大会シーンが描かれ、ネットでは様々な声が上がっています。
一部を取り上げると「消防団の悪いところがめっちゃ出てる。操法大会の練習、無駄な飲み会」、「操法大会に向けてやる気ある感じに作らんといてくれ。操法大会なんて、どことも必要としてないねん」、「操法大会はまじで無くなってもいいと思ってる」、「この操法大会に出るのに数ヶ月間の練習をしますが、団員にとって負担でしかありません。ドラマの操作シーンを見てカッコイイとそのまま受け取らないで下さい」と操法大会や練習への不満であふれかえっています。
このような声から消防団は変わることができるでしょうか。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。