こんにちは。
負担の大きいと言われる操法大会。
SNSでは多くの人が声を上げています。
そんな操法大会について大学教授や議員も声を上げました。
●大学教授
出典:https://www.tokoha-u.ac.jp/archive-teacher-news/140714/
大学教授で声を上げたのは常葉大大学院の重川希志依教授。
重川教授は地域コミュニティの防災力などを研究し、講演などもされています。
重川教授は「災害時には消防団は、今やなくてはならない存在」と消防団自体は重要と位置付けました。
東日本大震災などのような大規模災害が発生した時には、各自治体の常設の消防組織では数が足りず対応しきれません。
そこで地域事情に詳しい消防団が避難所の運営や断水時に高齢者などに水を届けるなど細やかな支援ができるとしています。
一方で「大会出場のための形式的な操法訓練や飲み会への出席など、本来必要な活動以外への負担感が増えてきている」と問題提起。
「本来の防災リーダーとしての役割を専門的に担うことができるように意識改革していく必要がある」とコメントしています。
負担を減らし、本来あるべき役割を果たすには形式的な訓練大会や飲み会は不要と感じる団員も多いのではないでしょうか?
●議員
出典:https://go2senkyo.com/seijika/185063
議員で問題提起したのは千葉県柏市議会議員の及川ゆうや議員。
及川議員は2023年5月27日のブログで「消防団における操法大会に向けた訓練・大会は、消防団に携わっている方自身の時間的・体力的な負担、家族・仕事との両立ができないという現状。これが新たな消防団員入団減少、入団継続断念という温床になっているならば、大会のための訓練や大会の廃止を検討すべきです」と明言しています。
さらに「実務的な訓練や住民との防災訓練や啓発、見回りなど、実践・未然予防・地域貢献を重きにおいた消防団の運営にシフトしたほうが良いはずです。家族形態が核家族世帯、単身世帯、家族があっても共働き、などと過去より変わっており、この部分も考慮しないといけません」と続けました。
市議会議員がこのように話す柏市消防団の未来は明るいかもしれません。
●豊橋市の英断とその他の消防団
出典:https://www.tonichi.net/news/index.php?id=55699
武田真次団長は「自分は操法大会を一生懸命やっていた世代で、訓練は基本動作を身に付ける上で重要」としながらも、「訓練が競技化してしまった。実践的とは言えない大会のための訓練が団員の負担となり、なり手不足の要因にもなっていた」と中止の理由を述べました。
この判断、中々簡単にできることではありません。
一方、代わりに不定期だった消防署と団の合同訓練を年6回に増やすそうです。
団長は「消防や救助などの実践的な技術を、カリキュラム化した効率的な訓練で身に付けていく。頑張っている姿を見てもらいたい。新しい消防団を発信したい」としており、本来のあるべき消防団ができてくるのか注目が集まります。
いかがだったでしょうか?
多くの人が負担が大きいと感じる操法大会。
見直す時期はコロナ明けの今しかありません。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。