こんにちは。
慢性的に人手不足になりやすい医療現場。
求人を出しても人が来ないので、人材バンクに頼ることがあります。
ですが、あまりそれを好まない経営者も多いです。
その理由について取り上げます。
●仲介手数料の相場
仲介会社が設定している主な手数料は届出制手数料という制度で定められているもの。
これは初年度の理論年収に、事前に定めた料率をかけた金額を仲介料として支払うものです。
相場は35%前後が多いようで、年収400万であれば、140万円。
なかなかの金額です。
上限制手数料という制度もありますが、こちらはあまり利用されていません。
例えば、dodaのような大手企業でも届出制手数料で年収の35%を手数料としてもらっているようです。
ある調査で701の特養にアンケートすると1年間に仲介会社に支払った平均金額は354.5万円。
大きな金額が動いており、会社側の不満も多い結果となっていました。
大きな金額が動くため、雇う会社にも保証はつけられており、それは早期退職が発生した場合の返還金。
例えば、1ヶ月以内の退職で80%、3ヶ月以内の退職で50%など取り決めがあると早期に退職した場合は会社が仲介手数料を取り戻すことができます。
●離職されると大金が無駄に
仲介手数料は就職時や一定期間働いたあとに仲介会社に支払われます。
そのため、就職して返還金が発生しない時期に退職すると高い仲介手数料を払ったのにその分働いてもらえないことになります。
会社とすると大損。
そのようなケースを避けるために会社は仲介会社を介さず、自身のホームページで転職活動に来た人を優先的に採用する可能性があります。
仲介会社を置いたせいで不利になるケースもなくはないと思っておいたほうがいいかもしれません。
また、良くはないですが、仲介会社を介さないでくれと頼まれるケースもありました。
私の友人は仲介会社を通じて会社見学に行き、面接になった時点で仲介会社に断りを入れてから、個別に就職してくれと頼まれ従ったことがあります。
本当は仲介会社をないがしろにする駄目なケースですが、実際にこのようなケースがありました。
●悪質な「転職屋」の存在
さらに悪質なのは転職を繰り返す転職屋の存在。
これは一定期間会社に務め、返還金が出なくなるタイミングで退職するのを繰り返すこと。
この時、転職屋は仲介会社からお礼として仲介手数料のうちのいくらかをもらいます。
こうして職業を転々としながら仲介会社と転職屋は儲けていきます。
このケースは悪質で多くはないかもしれませんが、過度に転職を繰り返している方は注意した方がいいでしょう。
いかがだったでしょうか?
自分が転職するときも転職エージェントをうまく使うか、自力でやるか考える必要があります。
経営者側が手数料を考えてくることも考えて自分の身の振り方を考えましょう。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。