こんにちは。
リハビリを含めた医療従事者の方々は会社員、公務員、経営者どこに所属しているでしょうか?
今回は医療従事者が公務員として働いていても、民間企業の会社員になる可能性の話を取り上げます。
●医療従事者が公務員として働くには
ほとんどのケースは大きく分けて2種類あるかと思います。
①公務員試験に受かって公務員として働く
②公務員試験を受かって国立・公立病院で働く
今回はこの②のケースです。
●むつリハビリ病院のケース
出典:むつリハビリテーション病院【むつ市】の看護師求人|看護roo!転職サポート
青森県むつ市にある「むつリハビリテーション病院」が一時期、その可能性がありました。
2020年9月出た民間移譲の話です。
これは現在の病床数の確保、医療従事者の雇用の継続、10年間の運営の義務付けを行ったうえで、資材や機材を無償で民間に移譲するというもの。
今の体制やそれ以上の医療体制が確保されるなら経営権を市からお譲りしますというわけですね。
しかし、2021年8月7日計画は断念されたようです。
これは同病院経営に興味を示していた団体が新型コロナウイルスの影響を受け、医師の確保が見通せない、事業拡大を断念などとして決まりませんでした。
●なぜこのようなことが起こるのか
一番は病院の経営難です。
財政赤字が膨らんだということですね。
病院が現状の課題として上げていたのは3つです。
「医師確保の困難」
「施設の老朽化」
「増大する財政負担」
地方の病院では同じところが当てはまるところも多いのではないでしょうか?
運営方法の方針についてはこのような記載がありました。
「全国的に急激な人口減少が大きな課題となっておりますが、高齢者人口は当面の間、微増傾向で推移し、これに伴い慢性期医療の需要も高い水準で推移すると見込まれております。むつリハビリテーション病院はこの受け皿として、地域にとってなくてはならない病院であります。」
病院自体はなくてはならないものですが、黒字も出していかないと市としてもやっていけない。
実際にこの病院だけでなく、私の地域の病院も民間移譲の噂がされていた時期はありましたし、全国的にいつこのような話が出てくるかは分かりません。
公務員として働いていても経営状況を見ていくのは大切ですね。
このように公務員として勤務していたはずが、突然民間の会社員になる可能性があります。
安定職だから大丈夫と思っていても急に立場が変わることがあります。
特に病院では市の人口変動、経営は黒字か、医者は足りているかなどが重要になってくるかと思います。
予想外のことが起きたということがないようにしっかりと自分の働く場所には注目していきたいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。