作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【訪問リハビリ】台風の日、仕事する?しない?

こんにちは。

 

8月に日本を襲った台風。

皆さんの地域は大丈夫だったでしょうか?

台風の日に悩ましいのが、訪問リハビリに行くかどうか。

今回はそれをテーマにします。

 

●台風の日に出かけるリスク

①倒木・土砂崩れ

台風の日に気をつけたいのが、倒木や土砂崩れ。

特に中山間への訪問で通る道では雨が激しく降ると道路上になにかが落ちていたり、道を塞いでいることが起こりやすいです。

木の枝を踏むだけであれば大きな被害はないかもしれませんが、大きな倒木に当たったり、乗り上げたりすると大事故に繋がりかねません

台風の日はそういった道を避けるか、ゆっくり走りましょう。

 

②スリップ

路面が濡れ、スリップも起こりやすくなります。

スリップして脱輪した、事故を起こしたとなればスタッフが怪我をする可能性もあります。

普段からタイヤの溝を確認するのは当然ですが、台風の日はより一層の安全運転が求められます。

 

③視界不良による事故

3つ目は視界不良による事故。

ワイパーを全開にしても豪雨では前が見にくいこともしばしば。

そんな時は反対車線をトラックが通ると水しぶきをかけられるときもあります。

突然の出来事にハンドルを取られ、事故なんてことも起こるかもしれません。

 

このように台風のような悪天候では出かけることにリスクが伴います。

リハビリは中止の判断もしやすいですが、看護師はそうはいかないかもしれません。

 

●看護師はリハビリのようにいかないことも

看護師はターミナルの方のケアや点滴、吸痰など日常では欠かせないケアを行っています。

リハビリと比べると医療的には重要度が高く、安易にスキップすることができないこともあります。

看護師にも無理はさせるべきではないですが、非常に難しい判断を迫られるケースもあるでしょう。

 

では台風の日の対策はどのようなことがあるでしょうか?

 

●対策

①訪問件数を減らす

まずは訪問件数を減らすこと。

台風の日は通常の道が通れない、または他の道が塞がり、混み合うということがおこります。

 

そうすると同じ時間に同じルートで回るということが難しくなります。

また、焦りは事故を誘発します。

 

道路状況を確認しながら、無理のない件数で回れるように優先度の高い方から訪問するなど件数やルート調整をしましょう。

 

②勤務日、時間をずらす

完全にお休みとするのが難しい場合は勤務日をずらすのも1つです。

例えば水曜日を休みにして振替を土曜日に当てるなどです。

 

そうすれば1週間まるまる空いてしまうことはありません。

曜日変更が難しい方もいるでしょうが、1つ有効な対策になるでしょう。

 

また、曜日変更が難しければ勤務時間をずらすのも1つ。

昼に行うケアを夜にずらすなどして対策するのも1つです。

 

③休みとする

台風の日はスタッフの安全を考慮し、休みにするのも1つの案です。

事業所としてはコストが取れない分、痛手にはなります。

 

ですが、スタッフの安全を考えればそれもやむなし。

怪我をされて、翌週以降空きが出るよりは休みにした方が運営はしやすくなります。

 

いかがだったでしょうか?

一番大事にしたいのはスタッフの安全です。

事故は車の修理や保険代が大きな痛手となるだけでなく、企業の最大の資本である人的資本にダメージを与えかねません

目先の利益よりしっかりとしたサービスが提供できる安全を整えていきたいですね。

 

それではまた次回の記事でお会いしましょう。