こんにちは。
病院は耐震強度や老朽の問題から立て直すことがあります。
また、訪問看護ステーションも人が増え、移転することがあります。
こうした場合、それぞれどちらが大変なのか、両方経験した身から取り上げます。
●内装を決める時間
まずは内装を決める段階。
病院であれば何階建てなど大きな話が決まってから、私たちのところに話がおりてきます。
例えばリハビリが大きく関わるのは回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟。
そうした病棟のスペースや物品を決めることに多くの時間を割かれます。
手すりの位置やお風呂の種類、置くべき福祉用具など決めることは多くあり、デッドスペースを作らないような配置も考えないといけません。
また、リハビリ室では平行棒やトレッドミルなど様々な物品を置くことで配置をどうするか時間を取られます。
現在はPT室とOT室が一緒になっているところも多く、お互いがどの程度の割合でスペースをもらうのかで揉めることもありました。
また、回リハがある病院ではスタッフが数十人や100人超えもありますが、スタッフルームに場所を割くのが難しく、自分の居場所はロッカーだけということもあり得ます。
ADL室も幅を取るので、スペースにどう落とし込むかが大変なところでした。
一方、訪問看護ステーションが移転する場合、人が多くなり、ステーションを大きくする段階が多いと予想されますが、スタッフは外に出払うこともあり、机をスタッフ分用意する必要はありません。
椅子はスタッフ分いるでしょうが、広いオフィスを契約し、椅子をスタッフ分用意したり、備品のスペースを作るなど病院と比べると決める範囲は少なくなります。
もちろん、1から建物を建てるのであれば大変ですが、そうでない場合は病院よりは限られた人数で中を考えるのは可能です。
●患者さんの有無
病院は移転のする場合、患者さんに移動してもらわないといけません。
歩ける方から機械を必要とする方まで多くの患者さんがいます。
特に人工呼吸器など機械が必要かつ、移動中の急変リスクの高い患者さんの移動は検討に検討を重ねないといけません。
救急車での移動など様々なことを考える必要があります。
一方、訪問看護ステーションではそういった手間はありません。
スタッフのみなので車の移動の手間以外は病因比べれば圧倒的に少ないです。
●かかる時間と人員
どちらの移転も時間はかかります。
しかし、大きく違うのは人員の数。
訪問看護ステーションでは細々と物品を動かし、空いているスタッフや事務員さんなどで少しずつ運ぶことができますが、病院は違います。
病院が閉まるお盆や年末年始に一気に移転させないといけない場合もあり、ほとんどの職員が出勤するということもありました。
年末年始休みがなく、働き続けることもあり、非常にハードとなることもあります。
いかがだったでしょうか?
自分には関係ないと思っていても何十年と働けば移転の話は出てくるかもしれません。
それぞれの話を頭に入れておいてそうなったらどう動くのか考えてみるのも面白いかもしれません。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。