こんにちは。
リハビリを行う上でベッドに上がることは多いです。
当たり前のように上がってリハビリを行うセラピストは多いかもしれません。
ですが、注意すべきこともあります。
今回はベッドに上がる時、上がる時に注意すべきこと、ベッド周りで注意していくことについて取り上げます。
●ベッドに上がる時3選
①患者さんや利用者さんの手足・体幹を触る時
我々セラピストが患者さんや利用者さんの身体に触れて関節を動かしたり、筋力維持訓練をする時は安定した姿勢になる必要があります。
立ったままでは腰への負担が大きくなり、腰痛になったり、グラグラして安定しにくいといった理由からベッドに座る、上ることは良くある状況です。
②座位訓練・立ち上がり練習時
座る練習では後ろから介助するためにベッドに上がります。
動作練習を行うのに後ろだけでなく、横に座る場合も少なくありません。
座る練習だけでなく、立ち上がり練習時も患者さんや利用者さんにあわせて横から介助する場合は腰かけます。
③腰かけて話す時
リハビリをしないという方に対して話を聞いたり、精神的にしんどい時に病室・寝室で話を聞くこともリハビリでよくある場面。
ベッドの頭を起こしてこちらが立って話したり、寝たままこちらがベッドの横でしゃがんで話す時もありますが、触れることで安心感を得られる人などは話すためにベッドに腰かけて距離感を適切に取ります。
●上がる時に注意すべきこと2選
①相手の生活スペースということを理解する
特に病院ではセラピストは「病室」として見てしまいがちですが、患者さんにとっては「自分の部屋」です。
ただの部屋ではなく、患者さんにとってそこは自分の空間であり、そこにお邪魔するわけですから、上がる際にはしっかりと同意を得て上がらせて頂く必要があります。
訪問リハビリなどで利用者さんのベッドに上がる場合は自宅という特性上、より慎重にならないといけません。
病院よりも更に相手の空間にお邪魔することになるので、しっかりと同意を得ていく必要があります。
②感染対策
セラピストは多くの場所に行くため、ズボンがウイルスで汚染されている可能性があります。
次から次へと移動する場合はウイルスを運ぶ可能性があるので、注意していかないといけません。
毎回ズボンをはき替えるなんてことはできませんから、紙シートをひいてベッドやズボンを互いに汚染させないようにする、感染リスクの高い人のベッドには上がらず、リハビリを行うなど配慮していく必要があります。
●ベッド周りで注意していくこと2選
①布団のたたみ方
私自身怒られたことがある布団のたたみ方。
人によっては雑に横によけることが多く、不在の間きれいな状態でないことがありますが、三つ折りにするなどきちんとたたむことが大切です。
相手の空間にお邪魔しているということを考え、しっかりときれいに扱いましょう。
特に初見の方には相手のルールが分からないため、注意が必要です。
②テレビやコールの位置
リハビリ中に座るために場所を変えたがために、テレビが見えない、コールが押せないという事態は起こしてはいけません。
その方の居住空間でもあるベッド周りの物品やその位置にも注意しましょう。
話を聞きながら、使いやすい・見やすい位置にものが来るように調整するよう心掛けたいですね。
いかがだったでしょうか?
その方の生活スペースということを意識しながら失礼のないようにしていきましょう。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。