こんにちは。
新年度に入り、一ヶ月経ちました。
まだ一ヶ月でもありますが、されど一ヶ月。
ゴールデンウィークにかけて退職者が早くも出るところも少なくありません。
そこで今回は若手セラピストとベテランセラピストの退職理由の違いについて取り上げます。
●若手セラピストに多い退職理由
①仕事内容で悩む
大学や専門学校に入るまでに思い描いていた理想的なリハビリ像。
一方で現実的なリハビリの職業内容。
この2つのギャップに苦しんだ方も多いのではないでしょうか?
自分と患者さん・利用者さんがともにより良い形に向かっていくことができればいいのですが、現実は書類に追われたり、リハビリ拒否にあったりと色々なことを経験します。
その中で挫折してしまうことも少なくありません。
②昇給が少ない
医療業界の算定を決めるのは国。
そうすると稼げる額が決まってしまい、1年目であっても10年目であっても病院や会社からすると1人当たりの生産性は同じ。
もちろん、管理職業務など臨床プラスアルファの部分はベテランになるほど重宝される人材もいますが、そうでなければ毎年同じ額を稼ぐ人になってしまいます。
そうすると企業もどんどんと給料を上げるという事はしません。
販売業や製造業の友人と昇給の話をして絶望する人も少なくないはずです。
③スキル不足を感じる
リハビリの世界には様々な手技があり、勉強は欠かせません。
特に若手の頃はスキル不足を感じやすいです。
そんな状況に耐えられず、辞めてしまう人も少なくありません。
もちろん、若いころからすごい人というのは少ないですし、後で勉強すればいいだけです。
しかし、コミュニケーションそのものに苦痛を感じるなど対人コミュニケーションのスキル不足を感じていると、より退職に繋がりやすい傾向にあります。
フォローしてくれる職場環境も大事かもしれません。
●ベテランセラピストに多い理由
①体力的な衰え
年をとると、誰しもが体力が衰えます。
若い頃は階段昇降はなんのその、24単位も大丈夫だったものが無理がきかなくなってきます。
また、視力や聴力なども衰えてくると資料作成や対人コミュニケーションも行いにくくなり、それが原因で体力する方も少なくありません。
②身体を痛める・病気
身体を使う仕事上、腰や膝を痛めることはよくあります。
若い頃は寝れば治ったものが、だんだんとそうはいかなくなり、病院にいかないといけないことも出てきます。
先輩方でも膝の手術などされた方もいました。
また、肺炎など病気にもなりやすくなりますし、セラピストに限った話ではありませんが、病気により退職せざるを得ないこともあります。
いかがだったでしょうか?
今回取り上げたのは主に後ろ向きな理由。
キャリアアップや起業など前向きな理由で転職を決意する人も多くいます。
年齢を重ねるごとに自分のおかれている立場は変わり、退職の理由も変わります。
自分ならどうなったらどう動くか、考えながら行動したいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。