こんにちは。
2023年も一万人以上のリハビリに関わる職種の人が増えました。
現在も多くの養成校で理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を目指す若者がいます。
そこで今回はリハビリ職になるのは大変なのか取り上げます。
●普通の大学生活は送れない
リハビリ関連の学科は一般的な大学で必要な単位数より多く単位数をとらないと卒業できません。
そうなると必然的に増えるのが、授業のコマ数。
そのため、授業が9時から18時前まで及ぶような学科も珍しくありません。
また、卒業試験、国家試験に向けて勉強する時期の前に、卒論があるなど他の大学と比べるとやることが多くなりがち。
一般的なキャンパスライフを送りたいのであれば、一度考え直してもいいのかもしれません。
●お金が高い
医療系は理系・文系の一般的な学部よりも学費が多くかかります。
私の行っていた私立大学も他の私立大学より年間30~40万ほど学費が高く、他の私学についても相場はよく似ていました。
医療系の書籍は金額も高いので、毎年購入する教科書の値段も高くなりがちです。
奨学金を借りて大学に通う生徒は私を含めて大勢いました。
●実習がある
大変なのが、実習。
一ヶ月以上に及ぶ実習が何回かあり、過去にはハラスメントも横行していました。
「リハビリ 実習 ブラック」のように調べると、今でも過去のことが多く記載されています。
しかし、数年前に過酷なハラスメントの末、実習生が自殺する事案が発生してから事態は変わりました。
現在は過去のようなパワハラじみた指導は禁止され、実習内容も緩和されています。
睡眠時間がレポートでとれず、歩行練習中に意識が飛びかけるようなことは減ってきているかもしれません。
このようなことを乗り越え、リハビリ関連職種にたどり着いたとき、その後は大変ではないのでしょうか?
●国家試験に受かった後の課題
・給与水準
2021年の理学療法士の平均年収は30代半ばで約418.9万円。
若い時期の年収は都会か田舎かによってブレはありますが、年収が400万円に届かない場合が多いです。
また、医療業界は算定コストが国に決められており、給与が上がりにくいのが現状。
他業種と比べると最初は高くとも、年齢と共に追い越されていくことが大半です。
私の周囲の人でも不満を持っている人はたくさんいます。
・供給過多
最も大きな問題が供給過多なこと。
年間理学療法士は1万人以上、作業療法士は5000~6000人以上が誕生しています。
しかし、今後日本の人口は減少していき、高齢者の割合は増えても人数は減っていきます。
そんな中で、リハビリ職は過剰供給となりやすく、人が余れば仕事につけなかったり、安く買いたたかれます。
今から定年まで働くには時代の流れを読まないと難しいかもしれません。
いかがだったでしょうか?
この先、リハビリ業界に明るい未来があることを願うばかりです。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。