こんにちは。
消防団員の低下が全国的に言われています。
そんな中、団員を増やし、大臣から感謝状をもらった地域があったようです。
今回はその話題について取り上げます。
●感謝状をもらった足立区の3消防団
まず、消防団の団員数の推移は昭和40年ごろは約133万人だったのに対し、平成30年は約84万人まで低下しています。
団員確保に悩まされている自治体も多いのではないでしょうか?
そんな中、団員数を増やしたのが、東京都足立区の三消防団(千住、足立、西新井)。
2020年4月には996人だったのが、2021年4月には1111人まで増えたそうです。
学生団員も22人から69人まで増え、約3倍になっています。
この実績から消防団員を増やし地域防災力の向上に貢献したとして総務大臣から感謝状が贈られました。
消防団長は「これからも団員確保に努める」と話していたようですが、団員数増加は地域防災力向上に直結するのでしょうか?
●団員数は増やせばよいのか
団員数が増えれば地域防災力向上なのかというとそうではありません。
それは幽霊団員の存在。
幽霊団員とは部活動の幽霊部員のように所属はしているけど、出てこない団員をさします。
私の団も含め、幽霊団員が全くいないところは少ないのではないでしょうか?
人数はとりあえず寄せ集めで増えたけど、実際は仕事で他県にいっていて、活動時に戻れない場合や行きたくないからいかない人を多く集めても名ばかりの団員では結局なんの意味もありません。
では、幽霊団員の対策はどうすれば良いでしょうか?
●幽霊団員を作らないためには
「活動の見直し」
これにつきます。
現在はコロナ渦で操法大会などが割愛されていますが、操法大会などが開催されていた頃は団員負担が大きく、嫌に思った団員が幽霊団員化することがありました。
他にも飲み会の常習化など若い団員が離れる悪しき習慣もありました。
コロナ過により、内容はかなり変わり、活動もスリムになったところもありますが、まだまだ変わっていない分団もあります。
最低限度の技術を学びながら、団員負担を減らす活動内容の変更は今後の活動で必須です。
活動以外にも昔と比べ、単純に若者の人口が減っています。
人口が減れば、団員のなりても減るので団員数減少は自然の流れではないでしょうか。
いかがだったでしょうか?
適切に活動や報酬を見直し、減っているからではなく、地域防災に必要な団員をしっかり確保するようにしていってほしいですね。
活動見直し、負担軽減は特にキーになってくるでしょう。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。