作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【リハビリ】続・優雅な次世代リハビリ~ホテル滞在型リハビリプランとは~

こんにちは。

 
先日取り上げたリーガロイヤルホテル東京の自費リハビリ。
新たな情報が入りました。
非常に高価なリハビリですが、誕生した経緯などはどのようなものだったのでしょうか?
 

●ホテル滞在型リハビリとは

リーガロイヤルホテル東京 - 宿泊予約は【じゃらんnet】
ホテル滞在型リハビリプランとはリーガロイヤルホテル東京脳梗塞リハビリセンターが手掛ける「ホテルに宿泊しながら受けるリハビリ」です。
 
内容はホテルにいながら集中的なリハビリを行い、機能改善を図りながら、自主トレも提案してくれるもの。
 
宿泊費の最低金額を差し引いたリハビリのみの金額は 

ショートプラン  2泊3日 120500円(リハビリ1日約4万円)
基本プラン  6泊7日  117500円(リハビリ1日約2万3千円)
長期プラン 1ヶ月  29泊30日 200000円(リハビリ1日約1万円)

 
中々のお値段となっており、長期の方がリハビリ回数が多いので、1日当たりのリハビリ代は長期プランの方がお得になっています。
  
鍼灸とリハビリを1時間ずつ行って1日1万円というのは、自費リハビリの相場を見てみると決して高い金額ではありません。

 

ですが、ホテル代とリハビリ代を合わせると最低26万~最高223万円

この金額を出せる人は限られます。

なぜ、このようなリハビリプランが誕生してきたのでしょうか?

 

●誕生の経緯

このホテル滞在型リハビリプランが誕生した背景には設立にかかわった心臓外科医・リハビリテーション医の経歴を持つ森剛士氏の経験がありました。
森氏はかつて脳梗塞で倒れたある有名経営者から、「誰にも知られず2カ月でまたゴルフができるようになりたい。お金はいくらかかってもいい」と言われたそうです。
これをきっかけに森氏は「世の中にはそういう需要もあるのかと気付いた。」と話し、このリハビリプランが誕生していくきっかけとなりました。
 
コロナ過でホテルが打撃を受ける中の新しいビジネスモデルにもなったようですね。
 
お金はいくらかかっても、もとの自分の身体や尊厳を取り戻したい。
このような発言を言われたことのあるセラピストも多いのではないでしょうか?
病床や訪問リハビリなど税金のかかるサービスでは限界があり、自費リハビリでは毎日リハビリを行えません。
そこで短期集中リハビリを行えるニーズをクリアできる、ホテルリハビリプランが誕生してきたようです。
 

●内観

今回、内観についても情報が入ってきました。
内観はこのようになっています。 
ゆったりとしたトレーニングルームに、酒井医療のパワーリハビリ用機器6機種を用意する。一般的なトレーニングマシンと見た目は似ているが、負荷が軽いという特徴を持つ。筋肥大ではなく、関節の柔軟性や関節可動域の回復を目的とする。軽いリズミカルな動きで、弱った全身の神経と筋肉を再び活性化させるという(撮影:大亀 京助)天井懸下式の支持装置を備えたトレッドミル「Pウォーク」。転倒防止装置や安全装置を備える。0.2km/hといったゆっくりスピードで練習を始める。このトレッドミルで2km歩けるようになった時点で外出訓練リハビリを開始する(撮影:大亀 京助)
 
「ホテルリハビリ」用の客室の様子。リハビリ対象者が利用することを想定した右側のベッドの右横には手すりが置かれている。これは右半身に麻痺がある人の利用を想定したケース。手すりは置き式で位置は変更できる。部屋はオプションとしてアップグレードも可能。その場合は長期滞在型宿泊プラン用の部屋を利用する(撮影:大亀 京助)手すりや入浴用補助用品を備えた浴室(撮影:大亀 京助)
充実した設備に驚きます。
ホテルにジムがあるようですね。
 
更にFitbitなどを用いた活動量などのリアルタイムモニタリングを続けるシステムもあるようです。
Fitbitについては過去にも取り上げているのでこちらをご参照ください。
いかがでしたか?
お金と時間がかかっても昔の自分を取り返す。
強い気持ちを持った方にとって自費リハビリの存在はなくてはならないものになってきているのかもしれません。
新しい働くフィールドとしても注目しておきたいですね。
 
それではまた次回の記事でお会いしましょう。