こんにちは。
2022年7月2日に起きたKDDIの大規模通信障害。
この記事を書いている時点でも通信障害の原因ははっきりせず、復旧もしていません。
今回は通信障害が起こった時の弊害を消防団や訪問リハビリ(訪問看護ステーション)の場合でそれぞれ取り上げます。
●KDDI通信障害について
KDDIの通信障害は2022年7月2日未明に起きました。
全国的に携帯電話による音声通話やデータ通信が利用しづらくなり、家族らへの連絡が滞ったり、故障を疑って携帯ショップを訪れたりする人が続出する事態となっています。
「QR決済ができない」「家族と連絡がとれない」「取引先と電話できない」「電子チケットが開けない」といった声が聞かれ、「もうどうすればいいのか分からない」と途方に暮れる人まで出ました。
丸1日近く経過した7月2日夜でも問題は解消されていません。
「通信ができない」
こうなった場合、私が所属している消防団や訪問看護ステーションで起こった問題について取り上げます。
●消防団での弊害
1.連絡が取れない
消防団の連絡は携帯へ電話、もしくはグループラインになってきたところが多くなっています。
固定電話はつけない人も多いため、連絡先として使われなくなってきました。
そんな中、通信障害が起こると、連絡が行き届かない事態に発展。
連絡がいかなければ、もちろん出動もできません。
市町村の防災メールも電波が入らなければ入りませんし、連絡が全く取れない八方ふさがりの状況になってしまいます。
2.消防への通報が遅れ、出動が遅れる
火事の時に大切なのが、初期消火や早期の通報。
しかし、電話が繋がらないと素早い連絡はできません。
隣に電話を借りに行って5分10分と時間がかかると火の回りが進んでしまいます。
消防署に連絡がいかなければ、消防団にも連絡が来ないので、出動が遅れてしまい、初期消火が困難となってしまいます。
●訪問看護ステーションでの弊害
1.カルテにアクセスできない
最近はカルテも電子化が進みました。
そのため、利用者さん情報を見るにも電波が必要に。
カルテが見れないと普段のバイタルの変化や他のリハビリや看護の情報がすぐに分からないことも出てきます。
記入もできないとコストもあげられませんし、普段の業務に大きな支障が出てきます。
2.緊急時の電話がつながらない
訪問看護ステーションで一番の問題は緊急時の電話が届かないこと。
深夜帯の急変などでは、電話が繋がらないのは致命傷になりかねません。
実際、私のステーションでも連絡がうまくいかず、混乱がありました。
命に関わる重要な問題が電波一つで出てきます。
いかがだったでしょうか?
現在、生活にスマホは欠かせない存在。
ですが、通信障害が出ると生活に支障が出るレベルにまでなってしまっています。
通信障害が出て時に対応できるようにdocomoやソフトバンク、楽天といった業界全体が課題として今後対応してほしいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。