こんにちは。
ネット通販でおなじみのAmazon。
そのAmazonが参入していた医療部門であるAmazonCareが近々終了となります。
以前にも取り上げたこの部門ですが、なぜ終了となってしまったのでしょうか?
●Amazonの事業おさらい
Amazonと聞くと日本で特に普及している、ネットショッピングとアマゾンプライム、kindle fireを思い浮かべる方が多いと思います。
ですが、Amazonの事業は多岐に渡り、美術品の販売、クラウドサービス、Amazonチケットなど様々な分野があります。
その中のひとつの事業がAmazon Careでした。
●Amazon Careとは
出典:Amazon Care - Google Play のアプリ
AmazonCareとは専用のアプリを使って、看護師や医師に直接オンラインで医療相談を受けられる遠隔ヘルスケア。
2019年からAmazon内では運用が始まりましたが、新たに法人契約をした他の会社の社員向けサービスとして2021年夏から運用が始まり、必要に応じて対面治療も段階的に導入するとしていました。
詳しくは過去記事をご覧ください。
そんな次世代サービスのAmazonCareですが、なぜ撤退となったのでしょうか?
●撤退理由
AmazonCare部門の幹部は「加入者はAmazon Careの多くの側面を気に入ってくれているが、われわれがターゲットとしてきた大企業顧客向けとしては、Amazon Careは十分に完全なサービスではなく、長期的には機能しない」と社内メールを送り、今回の撤退理由を説明しました。
今まで契約した会社の中には米ホテル大手のヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスや米半導体メーカーのシリコン・ラボラトリーズ、米人材派遣会社のトゥルーブルーなどがあります。
大企業とも順調に契約してきた部門でしたが、うまく機能はしなかったようです。
2022年年末で終了してしまうAmazonCareですが、これでAmazonのヘルスケア部門は終わりではありません。
Amazonは2022年7月、米国で診療サービスを手がける米ワン・メディカルを、総額約39億ドルで買収しました。
ワン・メディカルは初期診療を対面やオンラインで受けられるサービスを提供しており、既に8500社と契約しているようです。
アメリカには数多くのライバル企業もあるということですが、Amazonはまだまだヘルスケア部門に力を入れていきそうですね。
いつか日本にもネットショッピングやプライムビデオのような映像部門だけでない、違うAmazonの形が誕生するかもしれません。
他にも色々な企業の同じような動きにも注意していきましょう。
リモートでのリハビリについてはこちら
それではまた次回の記事でお会いしましょう。