こんにちは。
リハビリの皆さんは自分の年収についてどう感じますか?
私の周囲では不満を感じている人が多いです。
そこで今回は作業療法士の年収とはいくらが相場なのか取り上げていきます。
●作業療法士の年収
気になる平均年収はこちら
・20代:男性…360.5万円、女性…355万円
・30代:男性…449.5万円、女性…412.5万円
・40代:男性…486万円、女性…463.5万円
・50代:男性…595万円、女性…499.5万円
皆さんのお給料はどうでしょうか?
私の職場の印象からすると30代以降はデータの数字が実際より高い印象があります。
例えば、20代男性と30代男性の年収の開きは約90万。
10年でこれだけ上がろうとすると毎年、月給が7500円上がらないといけません。
リハビリ業界でこれだけ上げてくれる職場は少ないのではないでしょうか?
30代男性から40代男性の様に40万円近くの上昇であれば、毎年、月給が3000円上がれば届きます。
486万円貰えるかは別にして上昇ペースはこちらの方が現実的に感じる人も多いのではないでしょうか?
5~6年前のデータなので、当時の30代以降は養成校が少ない時代に作業療法士になった人や管理職を任されている方々が年収を引き上げているのかもしれません。
ただし、このデータはあくまで「平均」年収ということに注意が必要です。
平均年収は高い方がいると実際以上に高く見えます。
例えば、年収1000万が一人、年収400万が三人の職場であれば平均年収は2200÷4で550万となってしまうので、高給取りに左右されやすいデータでもあってしまいます。
中央値の方が現実的な数字にはなるでしょう。
従業員数で見ると10人までと100~999人までの会社より1000人以上の方が平均年収は7~14万円多いそうです。
多い方が単位も取れ、上の人間が給料が高くなる傾向があるかもしれません。
一般的に中小企業より大企業の方が給料が高いという状況と似ています。
●年収は上がり続ける?
残念ながら必ず上がるとは限りません。
リハビリには稼げる上限があるからです。
例えば病院では週に108単位(1単位は20分)までしかコストを算定できません。
この制約のせいでセラピストが稼げる限界は決まってしまっています。
仮に毎年1000万弱稼げるとしてもそれがずっとであれば、いつか給料は頭打ちになります。
人を雇うのは社会保険料もかかり、コストもかかるので、ある程度でストップしてしまいますが、雇われながら給料を上げる対策は大きく2つあります。
●所得を上げるには
①管理職になる
1つは管理職になる方法です。
組織が稼いだ金額の何%を給料としてもらえるかというものがある企業があり、その場合、管理職は高めに想定されていることが多いです。
また、管理職になった時に職務手当のようなものも付くことが多いので、そちらでも給与アップが実現できるかもしれません。
②副業をする
もう1つは副業です。
民間企業では副業を解禁しているところが増え、国としてもダブルワークを推奨しています。
リハビリや医療の知識を活かした副業や全く畑違いでも自分の好きなことでやっていくのもいいですね。
いかがだったでしょうか?
年収だけでいえば、他の職業に移った方が賢明かもしれません。
ですが、作業療法士にしかできないことはたくさんあると思います。
それに多くの人と出会えるので、その中で自分が成長できる部分も多々あると思います。
皆さんもやりがいやお金など様々なことを天秤にかけて決めていって下さい。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。