こんにちは。
半永久的に続く、訪問リハビリがある一方、終了していくケースも多くあります。
終了する時、皆さんの重要視することはなんでしょうか。
また、リハビリ職とケアマネージャーで重視する点はことなるのでしょうか。
今回は訪問リハビリ終了をする際にどのような点が重視されるのか、ケアマネとリハビリ職それぞれの視点から着目している研究があったので、ご紹介します。
●一般的な終了基準
一般的な終了基準は目標達成時。
例えば、家事動作ができる、一人で生活できる、サービスを利用しながら生活できる、好きなところへ行けるなどです。
しかし、利用者さんも歳をとりますし、家族環境も病気や怪我で変わることがあります。
そうすると常に目標が変化するので、目標達成がいつまでたってもどこになるのか定まらず、終了時期が決定できないことがあります。
また、身体機能維持や現在の生活の維持が目標となると、ずっと関わっていくことになるケースもありました。
進行性の難病やがんの場合も症状が変わるので、常に新しい目標を立てながら関わることが多いです。
しかし、そんな中でも目標が無事達成され、終了となるケースは多く存在します。
そうした終了するケースではケアマネ、リハビリそれぞれが注目することはどの部分になるのでしょうか。
●終了する時に注目する因子
ある研究をによると、ケアマネが注目する因子は以下の通りです。
・歩行機能の維持向上
・起き上がりなどの能力の維持向上
・身体機能の回復
・家族の介助量軽減
これらから重視されているのは
「日常生活動作(ADL)の自立」
ということが分かります。
一方、リハビリ職が注目する因子は以下の通りです。
・その人らしい生活を営める
・地域活動への参加
・他者との交流
これらから重視されているのは
「個々のQOL、社会参加」です。
この傾向からリハビリを減らすときに重要視しているのはこうなります。
ケアマネ→自力で生活できているか
リハビリ職→その人が自分らしく生活できているか、社会と繋がれたか
つまり、リハビリ的には介助が必要であっても、家族や利用者が満足し、その人らしい生活が送れれば終了していこうと考えている傾向があります。
一方、ケアマネは身体を良くして、今の体力や筋力が維持できるように関わってほしい傾向があります。
こうした基本的な考えの違いから終了時期の意見が合わないことがあります。
●終了時大切なことは?
一番大切なことは
「利用者、家族が満足し、同意していること」
ケアマネもリハビリ職も支援者であって主体になる立場ではありません。
利用者さんが100人いれば100通りの生活があります。
私たちはそれぞれの立場や考えは違えど、利用者さんの生活を再建する援助をしていく立場です。
いかがだったでしょうか?
「みんなが満足しているから終わる」
これは本当に難しいです。
ですが、利用者さんや家族の幸せを願っているのは全員が同じです。
それぞれを尊重し、ゴールを明確にして満足感をもって終了していきたいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。。