作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【その他】昔の実習はパワハラ、徹夜が横行していた

こんにちは。

 

皆さんの職場は実習生が来ていますか?

新型コロナウイルスも5類となり、実習生の受け入れも再開しているところも多いでしょう。

良くも悪くも実習生時代の思い出は強く残っているかもしれません。

そんな中でも負の歴史の部分を今日は取り上げます。

 

●昔は体育会系が強く残っていた

・暴言

「「気合を入れろ!」と意気込む部長職」の写真[モデル:のせさん]

失敗を繰り返して「行動や言動」を怒られるのは成長するために必要なことかもしれません。

ですが、昔は「この仕事向いてないよ」であったり、「なんでこんなのでこの仕事につこうと思ったの?」など人格否定をする様な暴言がありました。

今では人格否定をするような発言は到底受け入れられませんよね。

ですが、そんなことがまかり通った時代もありました。

 

アルハラ、セクハラ

「部下への飲酒強要はパワハラです」の写真[モデル:大川竜弥]

飲み会をしていたり、バイザーたちとご飯に行く実習先は昔はよくありました。

ですが、コロナウイルス流行語は減ったかもしれません。

 

お酒の席になると強要してくる人もいます。

いわゆる「アルハラ」。

私自身も実習中に飲み会に強制参加→飲まされて深夜帰宅のレポート課題なんてこともありました。

 

他にも異性の連絡先をしつこく聞き、デートに誘うなどのセクハラ行為もあり、私の知っているセラピストは左遷された人もいました。

レポートがあるのに仕事終わりのフットサルに強制参加といったパワハラ行為も横行していました。

 

 

・徹夜

「過労でぐったりした牛人間」の写真[モデル:古性のっち]

実習では大きく分けて日々の記録のデイリーと担当症例のケースレポートの2種類の書き物があります。

このケースレポートを仕上げていく時が大変でした。

 

デイリーでの課題にあわせて、ワードで何十枚というレポート(昔は手書き)を仕上げないといけないので、睡眠時間がありません

 

私はバイザーに「やり直し」の一言でレポートを返され、どこをどう直せばいいか分からず、悩んで数日間直し続けたことがありました。

1週間の睡眠時間が10時間に満たないこともありましたし、歩行訓練中に寝そうになったことも多々ありました。

 

反対に熱心で、話にまとまりのないバイザーは長時間のフィードバックで睡眠不足に陥ったこともあります。

夜9時くらいまでフィードバックがあり、そこから帰宅してご飯とお風呂を済ませて、書類に取り掛かる日々もありました。

私より以前はさらに遅かったと聞くので本当にハードだったのでしょう。

 

●現在は緩和されている 

大きな問題となったのは自殺者が出たことです。

人格否定を繰り返され、耐えきれなくなった学生が命を絶つということが何度か起こり、大きな問題となりました。

 

私の知り合いでも財布と携帯を家に残し、家から出ていって、数日後にネットカフェで見つかった子がいます。

このように命に関わるほどの行き過ぎた指導が行われていたことが問題視され、現在は変わってきています。

 

現在はクリニカルクラークシップのようにレポートなどの書き物を義務付けず、まず、答えを提示してから教えていくスタイルが主流となっています。

また、臨床指導者講習と言って指導するポイントの研修が2日間あり、受け終わった人間のみ指導者となれるようにしています。

 

パソコン時間の確保もあり、1~2時間業務時間内に最低限の書き物や課題を仕上げることができる時間ができています。

実習生に眠れているか確認しながら実習を行う様になりましたし、本当に内容は変わってきたと思います。

 

●課題

徐々に緩和されている実習ですが、質の担保が課題となっています。

実習生の健康と尊厳を守りながらも将来、患者さんと向き合う力はつけていかないといけません。

最低限の必要な課題はなんなのか考えていかないといけませんね。

 

課題はたくさんありますが、時代にあわせて変化できているのは一定の評価ができるのではないでしょうか。

将来を担う実習生の育成と身体を守る取り組みを考えていきたいですね。

 

いかがでしょうか?

良ければコメントで皆さんの経験や考えを聞かせてください。

 

それではまた次回の記事でお会いしましょう。