こんにちは。
リハビリ職、看護職の方々は資格を取得してから認定や専門などの次のステップへ研修を受けて進む場合があります。
本日は日本理学療法士協会で承認されている登録理学療法士制度について取り上げます。
作業療法の世界でも今後は動きはあるのでしょうか?
●登録理学療法制度導入の背景
登録理学療法士制度導入前、理学療法士協会長の半田会長は3つの大きな課題を上げました。
その3つはこれらです。
・昨今の実習時間の低下(時間短縮、内容縮小、最短で3年間の教育)
・歩行に対する意識の低下
・現行の新人教育プログラムで実習時間の低下などの補填が困難
このような課題を打開するために従来の新人教育プログラムだけでなく、2022年度から登録療法士制度を新設しました。
●登録理学療法士制度とは
出典:https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/
1.理学療法協会へ入会した理学療法士は、まず「前期研修」を履修。その次に「後期研修」を履修することで「登録理学療法士」となる。
2.「登録理学療法士」となった会員は、5年ごとの更新を目安に自己研鑽を継続。
3.登録理学療法士を基盤とし、より高い専門性を兼ね備える「認定理学療法士」、「専門理学療法士」制度を構築。
目的としては「多様な障害像に対応できる能力を有するジェネラリストの育成」だそうです。
スペシャリストではなく、ジェネラリスト育成を目的とすることで従来の認定や専門とも差別化を図っているのかもしれません。
5年ごとの更新制となり、更新するために自己研鑽を続けて、理学療法の質の担保を行おうとしています。
では、今のところのメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
●メリット
①実践的な知識が増える
資格取得には研修だけでなく、事例報告も必要です。
後輩の育成なども課題として課されており、知識を学ぶだけでなく、アウトプットが必須。
自己研鑽が習慣づけされ、身についた知識を現場で効果的に深められることで自分の実務的な知識は確実に増えます。
②認定・専門理学療法士を目指せるようになる
こうした資格に挑む資格を得ることができるのもメリットです。
③将来的に有利に働く?
理学療法業界はこれから人材が飽和するとされています。
もしかすると今から資格取得に動くことで将来的に解雇されにくい、転職しやすい人材になれるかもしれません。
また、職場からすると優秀な理学療法士がいると宣伝効果にもなることから資格手当などがつく可能性も否定はできません。
いかがだったでしょうか?
注目していきたいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。