こんにちは。
ここ最近は日用品の相次ぐ値上げに嫌気がさしてきている方も多いのではないでしょうか?
我が家の家計も悲鳴をあげています。
外食産業もスシローなどが値上げを発表するなど、値上げが相次いでいますが、病院や施設のご飯事情もかなり苦しいようです。
●給食部門の苦しい台所事情
2022年末に日本病院会や全日本病院協会などで組織する「四病院団体協議会(四病協)」は厚労省へ要望書を出しました。
その内容は患者の食事療養を支える給食部門の赤字が深刻になっているというもの。
原材料費の高騰に加え、賃金の関係から人件費の高騰なども合わさり、かなりの打撃となっているようです。
外食産業では値上げが企業判断で行いやすいですが、病院や施設では直ちに患者、利用者の負担増に転嫁できない医療・介護業界は対策が遅れています。
更に光熱費高騰もこの状況にダメージを与えています。
●光熱費も痛い
介護業界最大手のSOMPOケア株式会社は今年4月・5月の時点で、水道光熱費が前年同月比で140%になったと発表しました。
40%の価格高騰ですからかなり経営にとって打撃という事が分かりますよね。
全国の9割以上の特養でも前年度より光熱費、人件費、食費が高騰していると話しており、かなり厳しい状況がうかがえます。
岸田首相は「まずは既に用意した支援策を届けることが最優先。それぞれの地方、地域の実情に応じて対策を打てる交付金の活用は、まだまだこれから自治体に進めてもらわなければならない。」と話しましたが、どのような具体的な支援策が出てくるのかはまだ分かりません。
●デイの経営に大きな影響も
そんな中、デイサービスの事業所などもかなり厳しい難局にぶち当たっています。
そして、事業から撤退する企業も増えてきました。
私の周囲でも複数倒産した企業があり、他のところのデイサービスを探すのにケアマネさんが奔走してくれていました。
デイサービスは介護者の方が働きに出たり、負担を軽減するためにも必須なサービスです。
倒産によってデイサービスに行くところがなくなれば、介護者が働きに出ることもできず、経済も回りにくくなるかもしれません。
倒産という最悪の事態を避けるためにも食費を上げるといったことは必要なのかもしれません。
ただし、それだけでは人件費や光熱費といった部分の価格高騰には対応ができないため、国や自治体としての措置も必須となるでしょうね。
いかがだったでしょうか?
あらゆる値上げは様々な事業に影響を及ぼします。
ただでさえ、賃金が低いと言われる医療や介護業界。
経営が厳しくなれば、当然賃金アップは望めませんし、ボーナスカットもありえます。
働きやすい環境を整えるよう国や自治体の動きがあることを願ってやみません。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。