作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【消防団】不正会計処理でますます印象が悪くなる消防団

こんにちは。

 

今回は2021年5月末に公表された、三重県伊賀市で過去に行われていた不正会計処理について取り上げます。

消防団が緊急出動した時に支払われる報酬が横領されていた事件です。

早速見ていきましょう。

 

●事件の詳細

 

今回の事件は市消防本部参事で伊賀消防署副署長・管理課長を兼務する男性職員(57)が起こした事件です。

この職員は2019年度から20年度にかけ、平常時や台風接近時などに木津川流域の樋門の点検・操作を行う消防団へ市が支払う業務委託金の一部132万2141円を不正に流用していました。

 

立場としては2019年度は中消防署副署長、組織改編が行われた20年度は消防団事務局の業務も担当する地域防災課の課長だったようです。

調べてみると伊賀市は現在、消防本部を一か所にし、分署が七か所あるようです。

正確には分かりませんが、2019年度は8か所あるうちの中消防署という場所のナンバー2だったようですね。

2020年度から現在の体制となり、その中の地域防災課の課長となったようです。

 

伊賀市の体制を見てみると下記のようなものがありました。

・消防総務課
・予防課:予防係、危険物係、査察指導係
・地域防災課
・通信指令課

おおまかに分けてこの一つの課長だったので、権限としてはかなりあったのでしょう。

 

●事件の発覚

2020年度から「お金の管理を一人に任せていいのか」という声はあったようです。

しかし、もみ消され、2021年度の人事異動に伴う引き継ぎの際、同委託金の取り扱いに不明な箇所が見つかったため、内部で調査を実施し、発覚しました。

使用用途は「住宅ローンや家族の医療費などに充てた」そうです。

5月末現在、私的流用した約132万円のうち約45万円は2020年12月に返金されたようですが、約87万円はまだ未回収です。

全額返金する旨の公正証書を男性職員と5月下旬に交わしたようで、返済できなければ刑事事件となるようですね。

 

では、お金が返ってきたとしてどうなのでしょうか?

個人的には働いた消防団員にしっかりと届けて欲しいと思います。

ですが、さかのぼって計算するのはかなりの手間です。

市がどうしていくのか注目していきたいですね。

 

●今回の事件は氷山の一角?

 

 伊賀市では問題がおおやけになりました。

しかし、Twitterなどを見ていると消防団へ一括で振り込まれたお金が分団長や会計の私的なお金として流用されたような話を聞きます。

今回は市の中の動きという事で発覚しましたが、市から団にお金が一括で振り込まれている場合は発覚しにくいことがあります。

何年も分団長に居座ったり、幹部に居座っている人がいるとその人たちが旗振りをして横領している可能性があるからです。

市と違って正式な引継ぎがなければ分かりません。

 

あなたの消防団のお金は適切に団員に振り込まれていますか?

市の幹部や団の幹部に流用されていませんか?

 

今一度確認してください。

もしかしたら似たようなケースはあるかもしれません。

働いた分は少額でもきちんと払ってもらいましょう。

 

ではでは。 

ではでは。