こんにちは。
皆さんは消防団の団員報酬に年額いくらもらっていますか?
私のところは緊急出動で3000円、一日訓練で2000円、半日だとその半額です。 年額の団員報酬は15000円で班長でも24000円となっています。
各自治体によって報酬が異なりますが、先日岐阜県のとある市が緊急出動時の報酬を2000円から7000円へと引き上げました。
大幅な増額ですよね。人によっては税金の無駄遣いだという声もあるかもしれません。では消防庁の決める適正価格とはいくらなのでしょうか?
それはこの表のようになります。
見て頂いたように緊急出動の報酬は7000円を目安とするようになっています。今までの金額が安すぎた自治体があったということですね。うちのところは未だに安すぎます。
団員の年額報酬についても消防庁は36500円を一つの目安としていますが、届いていない自治体も多いのではないでしょうか?
うちのところも半額以下ですが、何が違うのでしょうね?操法の練習もしており、全国大会にも出たりしましたし、活動内容が半分以下しかないとは考えにくいです。
もちろん全国の消防団も報酬が少ないのを放っているわけではありません。
下記の表を見てください。
赤枠にあるように全国の平均報酬自体は少しずつ上がっています。全国的に団員が不足する中、少しでも団員の待遇を金銭的な面で改善しようという動きもあります。
しかし、下の表にもあるようにR1年でも各自治体によって大きな開きがあり、団員の年額報酬が20000円未満のところも全体の5分の1程度あるようです。消防庁の目安とする金額に届いている自治体は全体の約4分の1しかありません。
なんのための目安なのでしょうか?
ただ、団員報酬は国から各自治体へ地方交付税という形で支払われているようです。
下の図で確認します。
人口10万人で15分団、団員数583人をモデルとした団にかかる経費です。
団員一人当たりの報酬額が算出されており、その他の経費についても記載されています。
つまり、正確には分かりませんが、国は消防団にかかる経費を把握しており、その経費について支払っている可能性があります。
ではなぜ各自治体で待遇の違いが出るのか疑問が残りますよね。
ここまでは消防庁から図を拝借しましたが、次の図はTwitter上で消防団について話をしてくれている方からいただいた図です。
この図では全国の団員の年額報酬について総額と支払われた平均年額報酬の差額についてまとめてくれています。
図の通り、計算があわないんですよね。
コロナウイルス対策の金銭的な支援の時も中間業者が数億手数料としてもっていったことがありましたが、この図の「?」には何が入るんでしょうね?
もし自治体だったら…。もし消防団の幹部やOBが関与しているとしたら…。
あまり良くないお金の動きが見えますね。真相は分かりませんが、団員報酬について不透明な動きがなされていることは間違いないようです。
また、このお金の流れの動きと別に団員報酬を上層部が吸い上げて、旅行や飲み代など不適切な使い方をしているケースがあることを問題提起してくれている方もいます。
過去記事では操法大会やその練習についても団員の過度の負担に繋がっていることも書きました。待遇を少しでも改善し、団員数不足を解消したいのであれば、こうした不透明な部分を改め、透明性を持った組織に変わっていってほしいと願います。
ではでは。