こんにちは。
みなさんは消防団をご存じでしょうか?都会ではあまりないのかもしれませんが、田舎では強制的に入っている方や志高く入っている方もいると思います。
私も一団員です。団員報酬もでますが、ほぼボランティアです。おそらく検索するとデメリットの方が多く出てくるかなと思います。ちょうど年末夜警といって年末に見回ったり、一部で集まって夜を過ごす時期になってきたので取り上げたいなと思いました。
まず、全国の消防団数ですが、
出典:消防防災・震災対策現況調査
御覧の通り、右肩下がりで減っています。これは若者の減少・田舎離れ、市町村合併による人数の訂正化があります。消防団があるから田舎を出ていった知り合いもいましたし、人数が減るのも仕方ないかなと思います。
ちなみに消防士の数は昭和50年代は12万人台でしたが、平成31年には16万5000にん程度にまで上昇しています。全国で消防士や機器が増加してきたことで必要性が薄れてきたことも一因としてあるかもしれませんね。
また、被雇用者で団員を行っている人もかなり割合が増加しています。昔は農業や自営で行っていた人がだんだんと会社勤めの人が増えてきたことが分かります。消防団の一番の役割は初期消火です。自営で地元で仕事をおこなっていればすぐにでも動きやすいですが、会社勤めの方は地元に帰るまで30分はかかるという人も珍しくないと思います。しかも会議や業務中に火事だからと抜け出すのもなかなかできませんよね。生活様式が変化している状況で消防団員自体があまり機能できていないのも現状です。
一方で経費としては安いとはいっても団員一人あたり、1万円以上の費用がかかります。田舎の市でも数百人規模で、更に団長など報酬の高い人がいるので、出動報酬もあわせると1000万近い予算を計上しているかもしれません。さらにポンプなどの修理費などもかさみ、年間で500万程度計上しているときもありました。大きな市ではこのレベルではすまないと思います。一つの市でその状態なので全国的に見るとすごい額ですよね。80万人の団員に1万円以上払えば、最低でも100億以上が必要なわけですし。形式だけの式典もあるので、更に大きな経費がかかっているのではないでしょうか?
もちろん、消防団が不要というわけではありません。行方不明の方の人探しを行い、無事に発見されることもあります。ニュースでよく出てくる自然災害の時は身を呈して避難誘導などを行う方もいます。実際に殉職されたニュースを見たときには頭が下がります。詰め所で酒を飲んでいたり、名前だけの幽霊団員もいますが、本当に市民生活を守り抜いてくれている方々もいるのは事実です。消防士の目が届かないところを補えるのは消防団しかないと思います。
必要な人員や費用にはお金を割いて、必要のないところは削ることは大切と思います。
昔はこうだったから今もこうする。こういう幹部やOBは消防団に多いです。しかし、時代は変化し、働き方や生活様式も変わっています。柔軟に対応してお金に無駄のない、職務を全うしたいと思う団を作ってもらいたいものですね。
ではでは。