こんにちは。
本日は子育て世代なら気になる米国での話題です。
米国では現在、おむつやお尻拭きなどベビー用品の価格が高騰しています。
背景を追うと共に、日本ではどうなのか見ていきます。
●米国でのおむつインフレ
アメリカでは紙おむつの平均単価は今年1月に前年比14%上昇し、それ以降も高止まりが続いています。
昨年は1パック25ドル程度だったものが、40ドルすることもあるようです。
例えば、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が出しているパンパースで見てみましょう。
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パンパースの まとめパックは7月14日現在、4662円です。
これが14%上昇すると、約5314円!
ひとパックで換算すると約217円なんですね。
たった217円と思う方もいるかもしれません。
ですが、実際、おむつを買いに行って217円上がっていたら、けっこう家計には痛いと感じる家庭も多いのではないのでしょうか?
私の家庭は痛いです。
特に大きくなるとおむつの枚数が減りますし、新生児よりも2歳の子がいる家庭の方が受けるダメージは大きいですし、年子や双子でおむつの量が増える家庭の方がダメージは大きいです。
また、あせもの薬やお尻拭きなどベビー用品のインフレ率は2桁の上昇率となっているようで、おむつと合わせて家計には大打撃ですね。
●背景にあるのは?
2つの要因が考えられます。
①マスク需要増加による原材料の不足
中国では新型コロナウイルスの影響でマスクの製造が増加したことにより、同じ素材が使われているおむつやウエットティッシュ、生理用ナプキンなどの原材料が不足しました。
不織布などの布がマスクに流れてしまったようなんですね。
アメリカでも同じことが起きているのか、はっきりとした記述は見つかりませんでしたが、一因となっている可能性はあります。
②おむつ市場の寡占状態
アメリカのおむつ市場は「キンバリー・クラーク」と「プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)」で約70%のシェアがあるようです。
3分の2以上がこの二つのメーカーであるので、価格競争も起きにくいようですね。
価格競争が起こりにくいので、原材料高騰の値段上乗せがそのまま消費者にのしかかっているようです。
●日本はどうか?
日本ではどうなるでしょうか?
私個人としては
「インフレはしてもアメリカほど顕著ではない」
こう考えています。
理由はアメリカほど寡占状況にないことです。
出典:https://news.mynavi.jp/article/20150302-a335/
この図を見ると生後2か月まではプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が出しているパンパースが70%ものシェアがあります。
しかし、1歳以上にもなると多くのメーカーのおむつが使用されており、1位のパンパースでも30%程度のシェアです。
日本ではアメリカよりもバラつきがあるんですね。
肌触りや値段など様々な要因で日本は消費者が商品を選んでいます。
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ですので、アメリカと比べ、インフレは緩やかではないかと思われます。
原材料の問題や年月で緩やかなインフレは避けられないでしょうが…。
いずれにしても生活必需品の値上げは家計にとって大打撃ですよね。
日本ではあまり上がらないことを祈りたいです。
ではでは。