こんにちは。
今年に入ってから銀行の通帳再発行に手数料がかかるようになるなど銀行の運用方法に変更が出ています。
銀行がデジタル化していっていますね。
今回は銀行がなぜ通帳再発行に手数料をかけてきたのか、口座の維持にもお金がかかるようになる、今後の流れについて取り上げたいと思います。
●なぜ銀行が通帳再発行に手数料をかけてきたのか
みずほ銀行は今年1月18日以降の新規開設者(70歳未満)について紙通帳発行時に1100円の手数料を取るとしました。
三井住友銀行も4月以降18か~74歳までの新規開設者に紙通帳保持の場合、年間550円の手数料をかけるとしています。
なぜこのようになってきたかというと一つは「印紙税」です。
紙通帳を発行すると1口座当たり、200円の印紙税がかかります。
銀行は多くの口座を持っているので、毎年莫大な額がかかっており、全銀行を合わせると
年間700億円!
すごい額ですね。
大手のUFJ銀行では80億円かかってるともされています。
私自身最近、ほぼ預金のなかった口座を解約したのですが、あっさりと解約できました。
手数料が少しでも減るのは銀行としても良かったのかもしれません。
銀行は利用者のお金を運用したり、貸し付けたりして売り上げをあげていますが、今は不景気かつ低金利の時代なので今までの儲け方では銀行は儲けられなくなってきました。
手数料をかけることで、デジタル通帳に移行して税金負担を安くしていく新しいビジネスモデルに変わろうとしていっていますね。
●口座維持にもお金がかかる
UFJ銀行では2021年7月1日以降に開設され、2年以上未利用の普通預金口座について「未利用口座管理手数料」(年間1,200円(税抜))を新設します。
手数料の名目は不正口座の作成・利用の防止や口座の維持・管理に係る費用の一部に充当するためとされています。
銀行に預けるだけで手数料がかかる時代になってきました。
もちろん、眠らせたままのお金は経済を停滞させます。
経済全体としてはいいことかもしれませんが、昔作った口座を放置してたら預金が減っていたなんてことがこれから起こってくるので、新しく口座を作る場合は本当に必要なのか考えながら作っていく必要があります。
●今後の流れ
今、各銀行が紙通帳をなくすためのキャンペーンを行っており、現金給付、ポイント給付、金利アップなど様々な方法で移行してもらおうとしています。
私たち自身、スマホの普及で生活全体がかなりデジタル化になってきており、今後もこのデジタル化の流れは続いていくと思われます。
私たちからすると「お金を貸している立場なのに手数料なんて」という意見もあるでしょうが、現状銀行が苦しい時期なので難しい問題ですね。
ただ、みずぼ銀行が起こした大規模システム障害のようなものがあると怖いので、そこは銀行にしっかりしてほしいなと思います。
預金は一番安定的な資産形成ですが、自分の中でもどのようにしていくのが一番なのかを考えていかないかもしれません。
NISAやidecoでの資産形成含めて考えていかないといけませんね。
ではでは。