こんにちは。
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映画公開から遅れましたが、「こんな夜更けにバナナかよ」を見ました。あらすじは
その中で心に残るフレーズがあったので、今日はご紹介します。
「人の助けを借りる勇気」
今回心に残ったフレーズです。
これは進行型筋ジストロフィーを患っている主人公「鹿野靖明さん(映画では大泉洋さん)」が講演会で語った言葉です。
主人公の鹿野さんは病気のため車椅子生活となり、自分でできることは限られています。ですが、やりたいことはたくさんあり、その時に人の助けを借りることを選択しています。人の助けを借りるのは勇気がいりますよね?でもそこは後ろめたく感じず、前を向いて助けを借りながら自分の行いたいことを行っています。
普段、私はリハビリで病気や怪我をした方を多く見かけます。そこで多く聞かれるのは「迷惑をかけるから助けを借りるくらいなら施設で過ごしたい」ということや「助けを借りながら生活をするくらいならお迎えが早く来てほしい」というようなことです。
中々、「助けを借りる=前向きなイメージ」というものを持っている方は少ないです。私自身、リハビリを行う中で道具などを利用しながら自力でできることを増やすことに目が行きがちです。
「できる限り自力でできること=自律した生活」と勝手に思ったのかもしれません。もちろん、鹿野さんのように若い方と関わる場合と、普段の臨床で出会う高齢な方は同じようには語れないかもしれません。
年齢が違えば、先のことを考えることも異なってきますし、周囲のサポートも異なりますからね。
ですが、助けを借りることが悪いことではなく、勇気を持って助けを借りることが自分にとっても周りにとってもいい影響を及ぼすことがあるということに気づけました。助けられることで自律した生活が過ごせれば、反対にできることがその中で見つかり、助けがある中でも自力でできることも増えるかもしれません。
また、前向きな感情はサポートされる方にもいい影響を与えると思います。「助ける=大変なこと」と思えなければ、支える人の気持ちも変わるでしょうし、関係性も良くなってきますよね。
一歩勇気を振り絞って助けてもらう。それがお互いにとっていい影響を及ぼしあって過ごした日々がお互いに財産になるといいですね。
色んな考え方を入れながら日々の臨床に取り組みたいと思います。
ではでは。